こんな運命ならば、もういらないと願ったのに。それでも愛そう。お前だけを。さぁ、はたしてこの愛は惨めか幸せか。どうぞ、あなた様の目でお見極めを――。
――――ねぇ、お願い
どこにも行かないで
せめて私の傍に居て
――――ねぇ、頼みますよ
一人で逝きなさるな
俺を置いて孤独には
そう言えればどれほど良かったか
共に逝ければどれほど良かったか
叶わないとわかっているけれど
この想いだけはどうか
あなたの傍に
幾年千歳の花ぞ散る