作品コメント
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- 月ノ灯リ
切なさが奏でる歌
人の切なさが物語を奏で、
人の優しさが物語を彩る、
そんな余韻を残す、とても素敵な作品、
と思いました。
ひと時、誰かと重なりたい。
心が無理なら、体だけでも…
そう思った愛さん。
でもきっと、彼にシーツごと包まれ、
歌を聴かせてくれたあの時は、
二人の心が重なったのではないかと、思いました。
重なる心は、恋や愛だけとは限りませんよね。
きっと… - 伊東ミヤコ
素敵なバラード
いつも、横目に通り過ぎるだけだった、歓楽街のストリート・ミュージシャンの歌声。
でも、つらい失恋という状況から、初めてそこに立ち止まる。
ストリート・ミュージシャンの彼の切なく響く声が、目の前から聴こえてくるような、素晴らしく綺麗な描写。
その彼と、行きずりの関係を求めてしまうシーンも、歓楽街のホテルという世俗的な場所でありながら、なぜかはかなく、胸がしめつけられました。
悲しい設定から幕を開けた作品ですが、ラストには前向きな意志が感じられるところが、とても素敵でした。
傷ついた大人の女性に、ぜひ読んでほしいです! - ゆず
素敵!!!
最後まで一貫して、うっとりと酔いしれるように読んでしまいました。
上質なポエムを読んだ時のように、少ない言葉で、心をぎゅっとつかまれました。
他の作品の40P以内に、長い時間を閉じ込める作業にも驚かされますが、この作品は、逆に短い時間が、40P以内に丁寧に描かれてあって、その時間の短さを感じさせない、心理描写に拍手を送りたいと思いました!
たった一夜の出来事のはずなのに、まるで何年分かの経験値をつんだような気分(笑)上手いたとえが出来なくてすみません;
でも、本当にとっても感動しました!
最後まであの素敵な少年の名前もわからないところがまた憎いです(笑)
でも、これこそ、まさにプラトニック!
大人な純愛に魅せられました。
素敵な作品をありがとうございました! - 風津
弱さと強さ
人間の弱い部分と強い部分、その両方が綴られた
切なく、でも優しくて力強い物語です。
主人公は、結婚まで考えていた相手から裏切られ捨てられた女性。その傷心を癒して欲しくて、その寂しさを紛らわして欲しくて、路上で歌を歌う男の人に「抱いてくれ」と頼みます。涙を流しながら、弱りきった心で頼むその姿には胸が締め付けられました。
でも、たとえどんなに辛いことや悲しいことがあって心が弱りきっていても、また再び立ち上がって前に進むことが出来る。この小説を読んで、「あぁ、人間って強いな」と感動しました。
もちろんひとりぼっちでは立ち上がることはできません。
ヒトとの出会いや言葉で一歩動き出すことが出来るんです。
この物語で動き出した主人公と男のヒト、これからどんな道を歩んでいくのか、とても続きが気になる物語です。 - よんり。
人間の多面的表情
人間の弱さと強さ、汚さと美しさが綺麗な文章で描かれています。
最初の大きな歩道橋は、人生の分岐点を思わせられました。
辛い別れの後の歩道橋での出逢い。
正に愛さんが前に進む為の分岐点だと思います。
短い中に巧みな感情表現で読み手を作品の中に引き込んで行きます。
とてもいい作品だと思います。 - はる
奏でる心
すごく好きです!!
瑠愛さんの作品の中でずば抜けて好きです!!
読み終えた後の切なさと優しさ。
うまく言葉では表せない、心の裏側を言い当てられたような気分です。
人の哀しみがすべてにみえる世の中でも、それは愛しさだったりする。
そうな壮大なメッセージが込められた作品でした!!
本当にイチオシ作品です。 - 旬嘉
都会
都会で生きていくには、綺麗なままではいられない。
孤独を抱えたまま、前には進めない。
体の関係以外にも、確かに愛や、孤独、傷を癒す術はある。
色々なメッセージが詰まった作品でした。
今後の二人も気になります。 - きたみ まゆ
ゆっくりと読んでほしい物語
まるでショートフィルムを見ているように情景が浮かび
夜の街に響くしゃがれた彼の歌声が聞こえてくるようでした。
ルナさん描く作品ならではの
この空気感
やりきれない切なさ
痛いほどの孤独
そして読み終えたときに残る
なんともいえない余韻。
ぜひ一人きりの静かな時間に
ゆっくりと一文字一文字かみしめて読んで欲しい
そんな素敵な物語です。 - 麻井深雪
救われる孤独
20代後半、結婚も考えていた付き合いの長い恋人に突然捨てられてしまう。
その喪失感は想像に難くありません。
今後また新しい出会いをして、結婚を考えるまで深く付き合って…、その頃自分は一体何歳?
考えただけで気が滅入ります。
そんな大人ならではの手痛い失恋の痛み。
孤独感。
忙しない都会の情景描写と相まって、染み込むように伝わってきました。
雰囲気たっぷりの世界を創り上げるのが本当にお上手です。
だからこそ、普段したことがないゆきずりの関係を初対面の街角ミュージシャンに求めてしまう。
その嫌悪されそうな行動も、十分に共感でき、物語に入り込めました。
最後まで手を出さずに、『歌う』という方法で彼女を救った、名前も明かさない彼。
とても素敵でした。
彼の名前が最後まで出てこなかったことも。
これからを予感させるような余韻を残した終わり方も。
とても素敵な物語でした。
体を重ねても孤独は癒されない。
心を重ねられる相手を見つけることでしか、本当の意味では救われない。
大人の愛を知る方こそのメッセージだと感じました。 - 櫻 叶
メッセージに感動!
ストーリーと伝えたいメッセージが上手く合わさり表現されてて、読み終わった後ジーンとしたものが心に残りました。
孤独から逃げ出したいって気持ちを救ってくれた彼の言葉に感動しました(><。)
すごくいい作品でした(*^_^*) - やなぎみお
大人の恋愛
大人だからこそ、孤独の寂しさを知っていて
一時しのぎの孤独を埋める方法を知っている
けれど、その方法は、その後の虚しさを生み出してしまう…苦しい選択でもあり
都会という環境、人はたくさんいるけれど、寄り添いあう人がいない
そんな人はたくさんいると思います。
人に裏切られ、孤独に苛まれ…そして、
主人公が最後きちんと前を向き歩きだせて良かったと思いました。
この2人の今後も知りたくなるような、そんな余韻の残る作品です