古いアパートに住む青年はある夜近くの橋のそばで夜中一人で花火をしている女性に出会うそれは彼氏のいる女子大生であったが自分の運命に翻弄されているような人であった

「夜の蝉」

セミはその一生のほとんどを

数年にわたり土の中で過ごし成虫になっても

生き残れるのは夏の間の1週間だけである

しかしそれでも命の歌を力の限り歌う

そして力尽生きた蝉は夜をはかなく舞い踊る