ZAK

心が軽くなる
会社を辞めさせられ、生きる希望をなくしたある男性の物語です。

死に場所を求めてさまよう主人公ですが、最後には希望を見出します。
読後はまるで心に羽が生えたかのように軽い気持ちになれました。

いたるところに伏線を張り、無理なく全てを回収する、その手腕は驚きです。

序盤から終盤に掛けて、下へ下へと引っ張る描写が多かった分、最後には鎖から解き放たれて、空に昇っていくような感覚に捕らわれました。

現在、どん底にいる方には絵空事に見えるかもしれない。
だけど少しずつで良いから、底から這い上がって欲しい、と強く思いました。