真実は何処に~しんじつはいずこに~

作者時月

ミステリー物です。
もし、あなたの幼なじみがこの物語のような状況になったら・・・
そんな想像をしながら、読んでみて下さい。

私には、一人の幼なじみがいる。




幼稚園から高校まで、ずっと一緒の幼なじみがいる。




名前は、武沢直人(たけざわなおと)。

私と同じ、高校一年生。




そんな彼がある日、血の付いたバットと共に、夜の公園で倒れていた。




それを見つけた私は、彼を急いで病院へ連れていった。




ところが、ある日、私はとんでもない事を知ってしまった。本当であって欲しくない、恐ろしくて堪らない事を。




そんなはず・・・ない。




もしそれが・・・それが仮に・・・仮に、真実だとしても私は信じない。




そう、決めたから。

何があっても、揺らがない決意を私は持っている。




そう、思っていた・・・・・・




けれど、私の心は脆く、すぐにも壊れてしまいそうな程弱かった。




真実は何処にあるのだろう。




私は何としても・・・・・・

真実を探し当てる。

直人のため、そして、自分自身のために・・・・・・。