私には、一人の幼なじみがいる。
幼稚園から高校まで、ずっと一緒の幼なじみがいる。
名前は、武沢直人(たけざわなおと)。
私と同じ、高校一年生。
そんな彼がある日、血の付いたバットと共に、夜の公園で倒れていた。
それを見つけた私は、彼を急いで病院へ連れていった。
ところが、ある日、私はとんでもない事を知ってしまった。本当であって欲しくない、恐ろしくて堪らない事を。
そんなはず・・・ない。
もしそれが・・・それが仮に・・・仮に、真実だとしても私は信じない。
そう、決めたから。
何があっても、揺らがない決意を私は持っている。
そう、思っていた・・・・・・
けれど、私の心は脆く、すぐにも壊れてしまいそうな程弱かった。
真実は何処にあるのだろう。
私は何としても・・・・・・
真実を探し当てる。
直人のため、そして、自分自身のために・・・・・・。