作品コメント
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- 旬嘉
13人の女性を通して覗く一人の男の人生
真木紳太郎という一人の男を取り巻く女性達の視点で描かれたお話。
使用人の深雪から始まり、同級生、旅先の女性、妻、遊女など、様々な彼女
たちの愛。
一見、どろどろとした愛憎劇を想像させるが、紳太郎がそれぞれの女性を深
く愛したことから純愛と捉えることが出来ました。
明治という時代背景も無理なく書かれていて、情景は浮かびやすかったで
す。
それぞれの女性の書き分けも圧巻で、お気に入りは菊島と詩野でした。
優しい愛、激しい愛、温かい愛。
女性の数だけ愛情の形がある。
そんなことを感じさせてくれる作品でした。
素敵な作品をありがとうございます。 - 愛染
引きずり込まれる!
なんか、とにかく凄いです。
舞台は明治。
ひとりの男を取り巻く13人の女たち。
ただ単に男と女の恋愛を描くのではなく、それぞれの恋心を凄く鮮明に書いてらっしゃいました。
また、時代背景もしっかりしているので、作品に引きずり込まれるような感覚で読むことが出来ました。
これだけの作品を読んだのは久しぶりです。
作者様にはお礼を言いたいくらいです。
切ない恋愛を求めてる方、必見です。 - きたみ まゆ
女性の強さ
数奇な人生を生きた男と、彼を愛した13人の女たちの物語。
まるで実在した人物を辿るようにその時代を生きた人々がリアルに描かれていてとても引き込まれました。
それぞれの女達が過去を振り返る口調はとても淡々として穏やかなのに
その静けさの裏に、紳太郎へ向けた深い愛情を感じます。
物語の軸となる紳太郎の魅力はもちろんですが
明治という時代を生きた女性達の強さと美しさに胸をうたれました。
とても素敵な物語です。 - .
こんなに泣いたのは久しぶりです
毎回、すごく感動し、涙ぐみ…
何度も感情が揺れ動きました。
本当に、良かったです。
何と言えばいいのか…
紳太郎さんは、一人一人を愛して、大切にしてて…
たくさんの恋が描かれていて。
切なくて、悲しくて。
でも、幸せそうで。
最後は号泣でした。
素敵な作品、ありがとうございました。