弥生

言葉で表すのが難しいかも。
人間と魔物が旅をする。

それだけを聞くと、どこぞのファンタジーノベルを思い浮かべそうではあるが、決して本作はそういう領域を越えているような気もする。

なんだろう。
全くうまくは言えないけれど、死と言う符号の中で感じる軽さと重さ、空間(空気ではなく)を読むというか、世界の造り方が、やはりと言うか、さすがというべきか。

世界の終わりを旅する…と言う事でありますが、人の終わり、個人の終わり、命の終わり、そんな事も感じてしまう……

じわじわと「感じる」文章の世界を体験して頂きたい作品。


しかしながら、一番最初の「バカヤローッ!」に、正直、心底驚きました。
思わず前後確認してしまいました(笑)