昔の嫌いな自分から脱却した伊織は新しい恋に踏み出そうとしていた。なのにいつも思い出すのは約束を結んだあなたの笑顔だなんて──恋シチュ参加作品





『人は見た目が100%』





これがあたしの座右の銘



暗闇に溶け込んでしまいそうだった黒髪は

星空みたいな銀色に


自分に課金しまくって出来た自慢のスタイルも

見せていかなきゃ損だよね




まつげとともに視線も上へ





「キミが俺の理想の人なんだ」


「もし、また会うことがあったら

その時は俺と……」





あの頃のあたしはもういない


約束だって時効のはずなのに



「また俺と付き合ってください」




今もあなたの面影を探しちゃうなんて

きっとどうかしてるよね