出会った2人は頑なに本名を教えない。俳優と少女、互いの抱える闇が2人の距離を変えていく、運命さえも巻き込んで──恋シチュ参加作品





物語が終わりに近づくにつれ疼く気持ちが

他の人よりほんの少しだけ多かったと思う。



まだこの世界に浸っていたい


まだ彼らになりきれていないのに






ただただ悲しくなってしまうのならばと

自らその世界を作ることにした。



俳優となった俺の物語に登場したあの子は

最後までそばで見届けてくれるのだろうか


それとも……