「あんたたちほんとに怖がらす気あんの!?

もう妖怪やめてアイドルにでもなれば!?

そんでキャーキャー言われてきなよ!」




数週間後。





「今日はワタシたちのライブに集まってくれてありがとうー!!」


「最高の妖しさお届けしちゃうよ♡」


「てめぇら勝手に成仏すんじゃねーぞ」




満員の数万席。


耳をつんざくほどの黄色い歓声。


いやね、まさかほんとになると思わないじゃん?

私を驚かそうとしてた妖怪たちが大人気アイドルになるなんてさ。



これってまじでどんなファンタジーだよ。