現代のネット相場師

作者兜町の欲太郎

4年前までは半導体関連メーカーの営業マンで、退社した00年の秋には現在も『師匠』と呼ぶ元証券マンとネットで知り合い、翌年には師匠が主宰するプロトレーダー

 『現代のネット相場師』


株の短期売買で利ざやを狙う投資家の事でインターネットの普及に伴い米国では90年の後半から急速に注目を集め、日本でも手数料の自由化に移行して以来、目下急増中でセミプロ相場師続出中か・・・。



 ● ラッキーイボーイ 

2004年の株式市場が動き出してきた時、当時三十二歳の男性が大発会の朝、寄り付き前にパソコンに向かい、三井住友FG(8316)の寄り付き売り注文100


株を入力した。大手銀行株は昨年末には反落し其の反動からか急速に上昇し始めていたので “年初は必ず一旦下げる” と読んでいたからだ。勿論、売値から下げれば儲かるから買い戻す予定の売り注文である。