安らぎをくれる貴方に

作者seseragi

彼女は、この状況に耐えれるのか
本心を話せる人が現れるのか?切なく悲しいでも暖かくなるストーリー、まだまだ続きます

私は高校一年沢木雪乃、毎日の満員電車うんざり、横で私を守ってくれてるのが、沢木譲、頭脳良し見た目最高心優しい兄貴、「雪乃おはよう、今日も混むね〜死にそ」この子は一沙、私の親友数少ない友達の一人、スポーツ万能で背も高く、兄貴が大好きなのです。「よっ譲おはようさん、雪乃ちゃん今日も可愛いね〜」彼は神楽先輩、私が好きなようで毎日の口説き懲りない方、兄のバンドのリーダーでドラムが上手、そんな先輩を無視して話してる彼は、兄貴の親友陸先輩彼はギター担当でその横に癖っ毛の子は弟の鉄平君ベース担当で一沙に一目惚れ、恥ずかしいのか、遠くから何時も見て笑ってる。駅に着いて歩いて五分で学校、女子に囲まれて歩いて来るこの方は、キーボード担当の優先輩、モデルみたいにかっこ良い。このメンバーが兄達のバンドグループ、後は神楽先輩の友達が持つバンドグループと一緒に、ライブをしている。結構人気のグループなのです。だからか、私が一人になると、呼びだされて、髪を引っ張られたり、当たられるのは当たり前、兄貴に話せず一人で我慢してる。嫌な思いが溜まれば、自宅近くの河川敷で、大きな声で歌ってスッキリして帰ってる、捨て猫と仲良くなって愚痴ってる。愚痴る勇気が無くて、一人でこの場所で泣いてるのは事実。そしてあの曲が流れてくる。誰が引くのかわからない、不思議な優しいメロディー、私が勝手に歌詞をつけて歌ってる。金曜日は兄貴達のライブの日、今日も来いよと誘われた。一沙と行く事に、校門前で待ってると駅の方から背の高い大人びた女の子が来た、そう彼女は、私の妹楓、「雪乃まだいたの帰れば、ダサいんだから兄貴の前に出ないでくれる」「ちょっと楓、何様雪乃に謝り」と一沙がきれてる。楓は横目で「まだいたの兄貴に振られて、ある意味ストーカーブス」楓は、そう言って兄貴の所に走って行く。「ごめんね、嫌な思いさせて、許してね」「何で雪乃が謝るの悪くないよ雪乃の大丈夫」「ありがとう」もうって笑ってくれる一沙、私は少し遠くを見てしまうだって泣きたくなるから、あれ、笑ってこっちに歩いて来た。私に笑ってくれてるの?バイオリンを持つ、シトラスの香りが歩いて来た。私は目で追ってる、何故だかわからない、前に一度同じ匂いがしたような?わからない。そのまま素通りされた。兄貴達とライブ会場に行く、楽屋にもう一つのバンドのリーダー合間先輩が、「ウチの冬木が風邪で声が出なくて、誰か居ないかな代わり」楓が「私やる」「ダメだ」兄貴が言う。楓が少し膨れてる。すると一沙が「雪乃が歌ってあげたら、このバンド好きじゃん何時も歌ってるからさ」「マジ雪乃ちゃんお願い今日だけでも助けて」「無理だよ緊張半端ないし無理」楓が「お姉ちゃん歌ってあげたら、まぁ無理でもともとやし」これはかなりきれてるなぁ、やはりやめたほうが良い、後ろに下がり隠れる、曲が流れてきた。あっあの土手で歌ってる曲だ、鼻歌交じりで歌ったら、「雪乃ちゃんに決めた」何?バイオリンの君が「おめでとうよろしく、そうこの曲は、土手で弾いてた曲、いつの間にか君が歌にしたね」そう言って笑った。「僕の名前颯よろしく、後ラストはこの曲にするから」笑ってた。私は驚きと顔がマッサ青になった。私らの番になり舞台に出る、緊張のあまりマイクが震える、すると隣で彼が弾く、「目閉じて歌えば」彼が言う「はい」優しいメロディーに包まれて始まりそして最後の曲になる。バイオリンから始まり私が歌った。歌詞は、私が離れて暮らしてた時に書いた歌、やっと終わった。幕が下りた。へたり込んだ私を優しく抱き起こしてくれた。「ありがとう」と言うと「こちらこそありがとう、また、会えて良かった、河原おいでよ、猫と待ってるから」小声で言った。前あの場所で私を助けてくれたのは颯さん?「お礼、遅くなりごめんなさい。ありがとうそして今日も」「どういたしまして」お互い見つめて笑った。「さぁーてと今日も無事終わったから、カラオケなうー」と神楽先輩の一声、楓が「行く」兄貴が、「楓は帰ろ家の手伝いをしなさい」と言った、「雪乃ちゃんはOK何でダメなの」恐ろしいくらいに私を睨む楓。「私は帰るから、楓ちゃんは、兄貴と歌っておいで大丈夫お母さんには話しとくからじゃまた来週今日はありがとうございました、お疲れ様でした」そう言って楽屋を出る。一人で駅まで足早に行くと、後ろから走って来た、シトラスの香りがする颯先輩だ、「雪乃、一人は危ないから送るよ僕も行かないから」「でも」「でもじゃない送りたいから断りもダメ、僕は君の力になるから何でも話して」自然に涙がボロボロと流れてる。彼は不思議な人、私の心を溶かしてくれる人心許せるのかもしれない。私の安らぐ人なのそれとも…信じて良いの?