真紗美

もう迷わない
大好きな大好きな隣りの男の子
幼なじみの隆生
そして月日が流れても大好きは止まらない。大切な人。

幼なじみという事で
お互いが近すぎて
遠くなる
切ないですね

そして夏の日、彼の気持ちを確かめたくて出した一言で
何かがズレてゆく
お互いの言いたい事が気持ちがズレてしまう。

彼に彼女ができても
彼女と親友になれても自分は何も出来ない。

そして月日が経ち
男性を紹介されても気持ちがのらない
彼女の心にはいつも幼なじみがいる
彼とは今は飲み仲間。それだけの関係。

30歳になり変わらない日々
とりたてて不幸せではない
でも幸福感にも満たされない
孤独だ、と。

ここら辺の描写がとってもお上手です。
途中で彼と言い合い
とんでもない展開になり
読んでて青ざめましたが結果おーらいでした

文章が簡潔で読みやすく
淡々と進むわりには、感情移入しやすいです

長い長い回り道でした
だからこそ
優しい気持ちになれる作品です
お互いに想う気持ち
心も身体も正直です。

深い愛情が見えました

本当に素敵な作品です