刈り取る者
二人の贖罪
まず、良い点を述べますと。彰と克彦、二人の主人公が織り成す。命の重さ、負の連鎖。
そんな、一言では言い表せない何かを。読者の心に投げかるように、素晴らしい物語を書かれた作者様は、大変素晴らしいと思います。
ただ、改善点が読むうちに。いくつか、あがりまして。
貴女の作品は、どうも冒頭の書き方が弱いです。
何度も刺されているに加え、怨みが込められている描写を。もっと丹念に描き込めば、ゾクゾクして続きが読みたくなると思います。例えば、床に爪痕が残っていて。死ぬほど痛かった、描写など。
他は、猫をクビしめた彰をすぐに慕う結真も、暴力に恐れをなす人物であるように見えませんし。
2日寝込んだ病院で、結真のアザが見つからないのも納得いきません。
そして一番言いたいのは。
302Pの
皆で俺達を責めないでくれ、という表現。
良いセリフなのに、タイトルと一字違いますし。
そのセリフだけで、1ページ使って欲しかった……
強弱をつけることも、物語では必要だと思います。