こちら鳴海心霊法律相談事務所~その除霊、異議あり!~

作者井関和美

佐伯麻衣は、二十歳の女子大生。

物心ついた頃から抱いていた彼女の夢は、いつか父親のような一人前の弁護士になる事。だが、唯一の身内であるはずの父親は、そんな娘の麻衣に向かって「お前には無理だ」と言うばかり。将来の為にとバイトとして入った数々の弁護士事務所も、彼女の生まれ持った悪運に引かれるような形…

佐伯麻衣、二十歳の女子大生。


物心ついた頃から何の取り柄もなく、運にまで見放されまくりである彼女の夢は、いつか父親のような一人前の弁護士になる事。だが、唯一の身内であるはずの父親は娘に「お前には無理だ」と言うばかり――。



そのような日々の中、麻衣が出会ったのは、“生きている人間”には一切興味がなく、“死んだ人間”=“幽霊”を弁護し、その人権を守る仕事をする皮肉屋の毒舌男、鳴海俊介だった。



  (完結小説)