10th泣けるラブ用にシュールに改訂した作品です。超絶サイコパスな神埼組の若頭と男性恐怖症のヒロインの物語。

それは、極上の容姿から放たれた、氷の様に冷たい眼差しだった。


私が生涯で、一人だけ愛した人だったのに。


初対面は最悪だった。






「おい、お前」


「はい。何でしょうお客様」





ぶっきらぼうに声をかけ、煩わしげに私を見る。




「バイトを辞めるのを、辞めろ」


「は!!このお店、今日で閉店です。移転するんです、遠くに。だから、辞めるの辞められません」





艶々の綺麗な黒髪、白い肌。


長身大柄には似つかわしくない端正な顔立ち。


だから余計に、凍り付く様な冷たい感じと、王者の様な傲慢さを表現するのに『イエティ』が殊更似合って感じられた。




「そうか。じゃぁ、話は早い。黙って俺のものになれ。そしたら、好きなだけ贅沢させてやる。好きなだけ、カネを使え。望むなら、セレブな暮らしをさせてやる」


「えっ、困ります! セレブ、興味ありませんから。 あの私、高校生! 17歳なったばっかです。大人がコドモと付き合ったら……犯罪になるって知ってます?」



雪山から降りて来たばかりで、頭が正常に回ってないのかしら。


私、お弁当屋でバイトする高校生だよ。


人身売買される程、両親は貧乏だけど、おカネに困ってないし。


私だって、そこまで追い詰められちゃいない。




「あぁ、常識だ。安心しろ、俺も17だ、もうすぐ18になる」



嘘、学生?


本当かな……。


二十歳過ぎに見えますけど。


指摘したら、『老けてる』って激怒されたら怖いから言わないけど。




「……あの……そもそも」


「何だ?」


「嫌なんですけど!!」


「分かった。さっきも言った。黙れ、と」


「嫌です」


「良いから黙って俺のものになれ








高校生にして都内一の実力を誇る極道の若頭をしている


サイコパスな冷酷若頭 神埼 静流




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幼少の頃のトラウマを抱えながらも必死にそれを隠して生きる


一途で健気なおっとりヒロイン 田川 亜希



そんな二人の10年愛の物語(色んな意味で)





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毛虫さん事、@masso421様よりご提供いただきました。




孤独/巻き込まれ/独占欲/クール/愛され過ぎて/イケメン/トラウマ/切ない