友達が出来たのも、好きな人と付き合えることになったのも、おまじないのおかげ!
小4の頃この土地に転入してきた永愛は、生まれ故郷の方言をバカにされて以来、人と話すのがこわくなった。中学二年生になった今でも、無口で人見知りなところは直らない。
そんな彼女の唯一の心の支えは、願いを叶えてくれるおまじないの存在だった。
しかし、異世界から来た魔術師・エモリエルに、おまじないの使用を禁止されてしまう。
「あなたの戯術は私の世界を崩壊させます」
「そんな……。これがないと私は……。でも、エモリエル君の世界が壊れるのも嫌だ」
仕方なくおまじないの使用をやめるも、依存心の強い彼女を、エモリエルの所属する組織は警戒していた。
「彼女に恋をさせましょう。そうすればおまじないがなくても大丈夫になるはずです」
エモリエルは強引な作戦を立てて永愛に関わることを決めるが、ソウルメイトの瑞穂に反対される。
「計算して恋をさせるとか、そんなの間違ってる」
瑞穂は、とある理由で、クラスメイトの永愛を気にかけている男子だ。
永愛はおまじないを卒業できるのか。
エモリエルの星は崩壊を避けられるのか。
操作して恋をさせることは、本当に可能なのかーー?
✳︎ソウルメイトシリーズ第2弾✳︎
前作未読の方も読んでいただける内容になっています。
2015.08.13〜2015.09.24