作品コメント
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- ミヒロ
本格的ファンタジー
どんなお話だろうと、胸をワクワクさせて読み始めました。
作者様の作品ははじめて読ませていただくので、まずは短編から……と
まず、すぐにその完成された世界観に虜になりました!!とても丁寧で繊細な表現力と巧みな文章力に、その世界のイメージがすんなりと浮かびます。
本当に素晴らしい。とても30ページの短編を読み終えた満足感とは思えません。
またリュートとリュヒトのやり取りの中で、彼等の使命なども深く探れて……とても魅力的でした。
リュートは、その明るさで旅を続けて
リュヒトは、その静かな世界で虚無と向き合う
だけど二人が出会ったことで、きっと何かが変わったとおもいました。
世界樹や魔法のことをもっと知りたくなりました、是非本編も読んでみたいです。
素敵な作品です、是非皆様にオススメしたいです! - 栗栖ひよ子
トールキンのような、緻密だけど素朴な世界観
31ページという短編ながらも、内容がとても濃く、長編小説を読んだほどの充実感が味わえました!
文章は丁寧で繊細、作者のサチ様の豊富な語彙力、巧みな文章力が、余すことなく駆使されています。
世界樹、魔法、魔女、精霊、時計塔……。
ファンタジー好きにはたまらない要素がたくさん詰め込まれ、それぞれが見事に調和して、独自の世界観を作り上げています。
まるで、トールキンのファンタジーのような、海外の童話のような雰囲気。
図書館で見つけた、ハードカバーの素敵な洋書を、どきどきしながら読み進めている気分でした。
主人公・リュートの朗らかさと、謎の少年のミステリアスな雰囲気の対比が素晴らしかったです。
場所は塔から動いていないのに、こんなにワクワク、どきどきするファンタジー気分が味わえるなんて……。感嘆の一言です。
本編の番外編的な作品ということですが、この作品だけでも楽しめます。
でもきっと、伏線が気になって、本編を読み進めてしまうはず。
大人の方にもお勧めな、上質なファンタジー作品です。 - Μёёиа
綺麗
短いページ数のなかで、余韻を残す深い物語。
とても素敵な作品でした。
謎の少年との出会いから、彼との別れ。
その短い時間の間に、無感情だった彼の心に触れ、戸惑う主人公。
それぞれの揺れる心を細やかに表現されてあります。
文章自体もとてもきれいです。
語彙がとても豊富なので、普段あまり文章に触れない方にとっては、辞書がいる場面があるかもしれませんね(笑)
独特の雰囲気を出している要因だとも思いますが、難しい印象も受けると思います。
また、読み終わってから知ったのですがスピンオフ作品ということなので、本編の方も気になるところです。 - うのたろう
いやあ、おもしろいっ
ひさしぶりにとんでもないものを見た。
そんな感覚だ。
題材は専門的な単語を変換すればSFにもなり得るし、ちょっとした文学にも変身できる。
つまりそれはリアリティ。
すぐとなりにあって手をのばせばふれられる、そんな現実がこの物語のなかにはある。
剣と魔法でどんぱちやって、悪いドラゴンを倒してすかっとする。
そういったたぐいの話ではない。
人の心の物語だ。
旅人リュートと塔に住む守人の少年の出会いとわかれ。
そしてたがいの未来。
上質なファンタジー作品に対してあてはまる言葉かどうかはわからないが、どこまでも「粋」だ。
あとがきを読むとべつの物語のスピンオフ作品とのこと。
だが、そんな生やさしいものじゃない。
本編なしでもすべての説明が無理なくされており、われわれ読者を十二ぶんにたのしませてくれる。
読み終わったあとは冷静でなんかいられない。
とんでもない作品と出会い、胸が躍ってしまっている。
心のなかが大惨事だ。
声を大にして大賛辞の言をのべたくなってしまう。
ぜひ一度。
この物語を読むことをおすすめする。 - あおまゆこ
本格派ファンタジー
本編なしでもこちらの短編だけで充分に楽しめる内容であり、綺麗な背景映写に思わず引き込まれました。
批判的な言葉は浮かびません。
謎の少年の激しい苦悩やそれに気づいてしまった剣士リュートの戸惑い。
すべてのシーンが洗練された美しい文章で綴られていて、その作り込まれた世界観に感嘆せざる終えないの本格ファンタジー作品です。
文句なしの満点(★)だと判断しました。 - 冬葉マサヤ
これは!
自分が書いた短編小説は、この作品を読む前でした。
でも、共通するいくつかの言葉。
いつくかの事柄。
同じような題材をとっているのに、ここまで違う世界を完璧に織り成すその美しき完成世界。
リュートが登場したシーンから最後まで。
一つの世界観は完全にそこに在りました。美しい背景描写だけでなく、ストーリー性に富んでいて、読んだあとに清涼感さえ感じます。
そう、読んでよかった!
そんな感動が30Pばかりの作品につまっています。
孤独も、夜も、死も全ては生きているという一つの自然現象の果てに、分かり合えるのでしょう。
本編なしで、この短編のみで十分楽しめる作品でした。読ませていただきありがとうございました。
新しい世界がまた、自分の中に生まれそうです。 - 芦菓 -Asika-
ファンタジー!
とても綺麗な文章で、物語りの中に自然と引き込まれてしまいました!・・・30ページの短編でどうやってマトメテいるのかと不思議に思いながら読んでいくと、
すごく最初から最後まですごく綺麗で感動しました。
ファンタジーなのにとても読みやすかったです! - 白雪 林檎
綺麗な世界観
丁寧に描写されていて、とても読みやすかったです。
文章にまとまりがあり、一つ一つの言葉の粒が美しく感じました。
塔の中の空気。
時計の音。
どれも綺麗でありながら、どこか退廃的な雰囲気で、その場の情景が目に浮かぶようでした。
本編とリンクしているとのことでしたので、そちらも楽しみにしています。
素敵な作品ありがとうございました! - 花道はなこ
素直に謝ります!!
読み初めた当初は、ファンタジーであり、登場人物は少年剣士と魔法使いらしき謎の少年なのに
派手な戦闘もなければ色恋沙汰もない
地味な作品かな?などと思っていました。
だが、しか~し!!
わたくしは、この場を借りて作者様にお詫びします。
地味だなんてとんでもない。山場は後半にちゃんと用意されていました。
謎の少年の狂おしいまでの激しい苦悩。
そして、それに気づいてしまった剣士リュートの戸惑い。
最終的にリュートが出した結論。
震えるような孤独の後、眩しい陽の光が降り注ぐ、素晴らしいお話です。
感動は最後の最後にやってきます。
本編ユグドラシルの完成も今から楽しみです。