栗栖ひよ子

失恋だけど、爽やかな読後感!
自分では、決して釣り合わないような人を好きになってしまうこと……そんな経験がある人も多いのではないでしょうか。

そんな時、諦めてしまうのは簡単だけど……、もし、相手のために努力をすることができたら。
たとえそれが叶わない恋だったとしても、自分自身が大きく成長出来るのではないでしょうか。

この作品を読んで、そんなことを強く感じました。

この作品の主人公は、一見、ありがちな今どきの高校生。
オシャレや恋愛が一番楽しくて、大事。

でも、ひょんなことで好きになってしまった相手は、真面目で勉強好きの硬派くん。

相手に釣り合うようになりたい、振り向いて欲しいと頑張る主人公の姿は、所々笑いを取りながらも、健気で、応援したくなってしまいます。

たくさんのことに気付き、成長していく主人公。
特に、お母さんとのエピソードの場面では、涙ぐんでしまいました。

失恋を描いた作品なのに、清々しく爽やかなラスト。

ハッピーエンドじゃなくても、素敵な作品は描けるんだな、と改めて思いました。

失恋や、落ち込んでいる人に勇気をくれる作品です。