SAMURAI～侍～

伊東ミヤコ

2009年7月6日

素敵！武蔵様☆ 小さいけれど、しっかり者の明日香が好きになったのは、熱血で男らしくて…でも、不器用で照れ屋な武蔵様！ 恋に興味のなさそうな武蔵様が、だんだん明日香に惹かれていくところや、性の誘惑に流されて腑抜けになってしまうところは、武蔵様の違う一面が知れて、うれしくなっちゃいました。 そして、人間的魅力あふれる武蔵様、最後も決めてくれました！！

硬派な男子の魅力 流行りの草食系男子とは対極にいる、SAMURAI系の男っぽい武蔵様。 硬派な男子は今は珍しいというけれど、周りに必ず一人はいるはず！ 硬派に興味がなかった女性読者には、SAMURAI系を見直すきっかけになる作品だと思います！ 同じ人を好きになった女の子同士の同盟や、iPodのエピソードなど、読んでいると胸がキュンとして、 「高校生の時にこんなことしてみたかった！」と思ってしまいました。 等身大の憧れやときめきが目一杯詰まっています。 可愛いお話で終わらずに、リアルな切ない展開になるのが凄いところ。 終盤に迫ってくる、様々な障害。明日香と武蔵様の葛藤には胸が痛くなります。 乗り越える二人の姿に、恋愛には想いの強さが必要なんだ、と改めて実感しました。 ももねこさんの作品には名言が多いです。 私は、まどかが言った、「勉強を頑張った人のほうが人生に重みが出る」という意味の言葉に、ジーンとしてしまいました。 読後感が爽やかな物語なので、おすすめです！

すごく心温まる なんともいえない読後感。 笑顔にさせてくれる小説だ。 ケータイ小説に出てくる男の子とは対極にいる武蔵様。だけどこの武蔵様がももねこ様によって実に魅力的な男の子に映る。武蔵様の無骨さ、優しさ、男ならではの性の誘惑に悩む武蔵様…、等身大の男の子をももねこ様は書ききってくれた。特に性への誘惑に勝てなくて段々ダラダラしてしまうところなど、とてもリアルで男ならではの誘惑の穴をきっちり描写していたと思う。 完璧なかっこよさでなく、かっこ悪いのがカッコイイ武蔵様。 その不器用で、だけど優しい武蔵様みたいな男の子も女の子は胸キュンなのではないだろうか。 SAMURAI武蔵様の世界に あなたも飛び込んでみては？