あなたの島の唄が聞きたい~でーじ愛してるから~

作者白石

二度と愛してるなんて要らないくらいにあの人を愛してた。あの人との想い出だけで生きていけると信じてたから、私は吉原のソープ嬢として生きる道を選んだ事を後悔すら出来なかった。それなのに、どうしてこんなに心が痛いのか、どうしてこんなにあの海が恋しいのか、分からない。神様はどうして報われない愛してるばかりを与えるんだろう。もしも私に背負うべき十字架がなかったなら、きっと人生を賭けた一番最後の愛してるについて。