*あなたには音を*
*あたしには色を*
血のイベリコ杯
第一回提出作品
- 最終更新日
- 2009/02/21
- 作品公開日
- 2009/01/20
- ページ数
- 完結 30ページ
- 文字数
- 10,660文字
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作品コメント
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- ゆず
アーティスト達の恋愛観 読み始めたら、止まりませんでした! ギターの音色を銀の針に例えるあたり、その詩的センスに惹かれました。 そして、先端は尖っていないという解説も、また上手いなぁ~と。 そして、ライブだけがもつ男の特約みたいなものも、分かる分かる!って頷いてしまいました。 一度でもライブの臨場感を体験した方なら分かるんじゃないでしょうか? あの場にしかないもの。 あれは、簡単な文章では表せませんよね。 物作りに携わる人間の恋愛の仕方って通常とは少し違うんじゃないかなって思っていたので、これを読んで凄く納得しました。特に若いアーティスト達の恋とは、まず相手の才能に惚れてなんぼなのだろうなと。 そんな青臭い人間味あふれた感情を、とても爽やかに詩的にまとめられた小説でした。お互いの才能に惚れあう…なんて素敵な関係なのでしょう♪ 読んでいてとても共感するとともに爽快で素敵でした♪
- ひな
文字だけの世界に音と色が降り注ぐ 主人公の小夜子は美大生。ある日行ったライブでギターを弾く光郎を見る。 そこには銀の針がキラキラキラキラ…。 言葉とはここまで表現できるものなのかと感動すら覚えます。 色は鮮やかに音は鮮明に。 たった30ページなのにいまでも色褪せることなく作者様の世界が頭のなかに残ります。 素晴らしいの一言。 是非是非お読み下さい!
- NAO
表現者 ギターの音色を銀の針と表現してしまう描写は、やっぱり素敵です。 みっちーは音で。 主人公は色で。 ツールは違うけれど、内に秘めたものや吐き出したいなにかを、表現していくんでしょうね。 産みの苦しみ。 好きで始めたことが、評価の対象になり、義務となったとき、いつまでも情熱を持ち続けることが、できるのか? 私もよく感じる問いです。 六弦くらいが、ちょうどいい、このフレーズ、すごい響きました。 今後の二人が、キラキラしたものを産み出していき、いつか主人公が描いたジャケットのCDが世に出ることを、祈ってます。