魔法のiらんど 小説&コミック大賞 選考現場レポート vol.2

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魔法のiらんど編集部です。
小説・コミックシナリオ大賞の選考についてのあれこれを皆様にお届けする「選考現場レポート」。
第2回となる今回は、本日発表となった最終選考ノミネート作品についてお伝えします。


予選通過作品のうち、最終選考にノミネートされたのは

【小説大賞】
応募総数:1,210作品 → 予選通過作品数:568作品
→ 最終選考ノミネート作品数:80作品


(内訳)
青春小説部門:485作品 → 196作品 → 27作品
キャラクター小説部門:379作品 → 189作品 → 24作品
ファンタジー・歴史小説部門:346作品 → 183作品 → 29作品

【コミックシナリオ大賞】
応募総数:720作品 → 予選通過作品数:477作品
→ 最終選考ノミネート作品数:107作品


(内訳)
ファンタジー・歴史部門:407作品 → 301作品 → 58作品
セクシーLOVE部門:174作品 → 114作品 → 30作品
実話・エッセイ・人間ドラマ部門:139作品 → 62作品 → 19作品

という結果になりました。


【最終選考ノミネート作品で重視した点】

・小説大賞 青春小説部門

中高生や大学生など若い読者が共感・憧れを持てる作品という募集基準に則って選考を行いました。要素として恋愛を盛り込んだ作品が多数見られましたが、恋愛のみに終始せず、登場人物の葛藤や成長を描ききる心理描写の巧みさや読者の感動を呼び覚ますフックとしての舞台設定(不思議要素など)の新規性・独創性に長けているかを重視しました。


・小説大賞 キャラクター小説部門

妖、幽霊などやミステリー要素、特殊な「お仕事」を盛り込んだ作品など、作者の方の苦心を感じました。ストーリーの巧みさや登場人物の魅力は大前提ですが、大きな事件や出来事のみに頼らずにキャラクターを魅力的に描けているかが分水嶺となりました。キャラクター同士の会話、内心の描写などで、主に女性の読者の共感を得られる作品かを重視しました。


・小説大賞 ファンタジー・歴史小説部門

王道ファンタジーから歴史ものまで幅広い作品をご応募いただきました。ライバルがひしめく中で、ともすれば埋没しがちな作品に「どう興味をもたせるか」を意識した作品が多い部門でした。キャラクター造形や文章を通して、主に女性の読者の共感を得られるかどうか、その中でも王道なら王道、独自性なら独自性を意識しつつ読者の目を常に意識したストーリー・構成の工夫、巧みさを重視しました。


・コミックシナリオ大賞 ファンタジー・歴史部門

小説よりも視覚に訴えられるコミックの特性を意識し、「オリジナリティ」があり「画面映え」のする、より「センセーショナル」な作品を重視しました。キャラクターが果たす役割や、続きがある場合の以後のあらすじについても書き込まれている作品をノミネートしています。


・コミックシナリオ大賞 セクシーLOVE部門

ただ単にエロティックな場面を描くのではなく、読み手の感情に訴えるストーリーがあるかを重視しました。特殊なシチュエーションの作品については、突飛すぎず、読者に共感を持たせられるかも重要な点です。


・コミックシナリオ大賞 実話・エッセイ・人間ドラマ部門

読者にとって「意外性」「共感性」のあるテーマをもとに、読み進めたくなる仕掛けやストーリー構成になっているかを重視しました。実体験をもとにした出来事をベースにした作品は、コミック化した際の絵を思い浮かべながら書くのが良いでしょう。

なお、コミックシナリオ大賞については募集部門詳細に記載の通り「女性向け」にこだわらず「男性視点・男性向け」の作品も選考対象としております。


予選を通過した作品は、要項を満たしていることはもちろんですが、どれも作者の方の熱い想いの詰まった作品ばかりで、選考する側としても誠心誠意身の引き締まる思いであたらせていただきました。たくさんのご応募に、改めて編集部一同心より御礼申し上げます。

以降、選考参加編集部と一緒に、さらに慎重に選考を進めてまいります。
惜しくも大賞・部門賞に漏れた場合でも、出来る限りデビューの機会を設けられるよう、
特別賞の設定なども検討してまいります。受賞作品の発表は2021年2月頃を予定しておりますので、楽しみにお待ち下さい。

今後も不定期に選考についての情報をみなさまに発信していきますので、ぜひ引き続きチェックしていただければと思います。
最新情報は公式Twitterでもお知らせしますので、ぜひフォローしていただければ幸いです。

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