何もない毎日に嫌気がさしている人へ ーきっと何かの助けになりますー
僕が今日を生きる意味/春風芽吹希
僕はずっと自分の存在価値を見出せず、味気ない人生を送っていました。気の合う幼馴染と学校に通い、適当に授業をこなして帰ってくる。家では母と淡白な会話を交わしながら食事をし、夜が更けてくるのとともにベッドに入る。そうして毎日同じ作業を繰り返していました。でも、彼女との出会いを境に、僕の生活は一変しました。そしてその変化は現在だけでなく、無駄だと思っていた過去にもおよび、僕は彼女から人生においてかけがえのない宝物を受け取りました。
この話はそんな、僕の人生を変えた高校二年の夏の話です。