大学一年生の藤牧成美は、同級生の三橋麻里、豊田恵といつも一緒に行動していて、お互いに「なる」「まり」「めぐ」と呼び合う仲良し三人組である。
成美は三人の中ではリーダー役になっているものの、元気で明るい麻里と、賢くてちょっと毒舌の恵の陰に隠れがち。個性豊かな二人と比べて、特に目立つ特徴もなく、ただの調整役である自分自身を典型的な〝普通の女の子〟だと思っていた。
成美は「図書館に魅力を感じたから」という理由でこの大学を目指し、入学後も本を読むことが好きで、図書館に通うようになる。そんな中、不思議なメッセージ付きの栞と写真を見つける。二つのメッセージに込められた意味を解き明かそうと奮闘するも、一人では限界だと麻里と恵に相談する。
麻里と恵の協力を得て、この不思議な謎解きゲームも少しずつゴールが見えてくる。ここで成美は改めて、自分の無力さと、二人の親友の存在の大きさに気づき、自分もこの三人の中にいて恥ずかしくない人でありたいと思うようになる。
三人で話し合いを続けていくうちに、『しぶんぎ座流星群』というキーワードが浮上する。そこで、その流星群を見るために、見つけた写真の撮影場所と思われる北海道の富良野に行くことにした三人。
北海道旅行中に、将来の夢について語り合う三人。夢や目標の類が何もなかった成美だったが、三人で互いに特性を言いあい、自分が二人に予想以上に高く評価してもらえていたことがわかる。少しずつではあるが、自分の成長を実感できていた成美は、二人からの暖かい言葉に安堵するも、まだ二人には及ばないと戸惑いは隠せない。それでも、この三人でいられれば、自分は大丈夫、そう思えるようになった。
その後、富良野の旅は順調に進み、綺麗な星空に一同は感動する。しかし、一番の目標であり、この旅のゴールである流星群はなかなか見つけられない。徹夜を前提に意気込んでいた三人の体力は少しずつ奪われ、諦めるという選択肢が成美の頭によぎる。ここまでの体験と思い出の共有だけでも満足だと話す成美に、二人は待ったをかける。このままで終わるわけにはいかないと二人に励まされ、空が明るくなるギリギリまで天体観測を続けることを決意する。
図書館にあった一冊の本から始まる、一人の女の子の成長と、仲良し三人組のテンポのいいやり取りを描いた、実際に真似したくなるような青春ストーリー。
青春
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