時は大正。絹織物問屋を営む柳原家の長女、櫻子は、義母、勝代と腹違いの妹、珠子に、下働きかのように扱われ疎まれていた。
一家が住む別宅を、借金精算の為、売買するという話が持ち上がり、櫻子は買い手の妾にされそうになる。しかし、大元の借金の相手、非情な取り立てを行うことで有名な、高利貸しの金原商店から乱暴な取り立て屋が乗り込んで来て、櫻子は借金の形がわりに、金原商店へ嫁ぐ事に……。
強引に、花嫁にされてしまった櫻子の相手、金原商店の主人、清は、櫻子とさほど歳の差がない青年だった。そして、何故か、その瞳は冴えた碧い色をしていた。日本人離れした風貌の清は、櫻子を冷たくあしらう。しかし、清は、その態度とは裏腹に、櫻子へ高価な物を買い与えられたりと、気配りを見せた。
強引な結婚話の裏には、何かあるのか?そして、櫻子の行く末は?
非情な高利貸しと、虐げられたお嬢様の、大正ヒストリカル恋物語。
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