「お前はただ、俺とお義父さんのための道具でいればいいんだ」
お見合い結婚して2年。
鈴野流花は、何のために自分が生きているのか分からなくなっていた。
大病院を経営している父親の長女として生まれた流花は、父親の権力のための道具としての生き方を強いられ続けてきた。
父親が後継者へと考えている年が離れたエリート医師との政略結婚もその1つだった。
ところが、夫は父親に隠れて流花にモラハラパワハラを繰り返すだけでなく、外にたくさんの愛人を作っていた。夫が流花に求めるのは「家政婦ロボット」としての生き方だけ。
心身ともに疲れ切った流花は、無意識に川に身を投げようとする。
そんな流花の命を救ったのは、高校時代の担任教師、八神千宙だった。
初恋の相手でもあり、深い因縁がある人との再会に心揺れる流花。
ある日、流花は八神の目的が流花の父親への復讐であることを知る。
なぜ八神がそんなことをするのか。
真実を知った流花は決意する。
「先生お願い。私をあなたの復讐の道具にして」
こうして流花は、堕ちていく。
愛する男の手によって、悪女として……。
鈴野流花(24) 専業主婦
八神千宙(30)元高校教師・現脚本家
オトナLOVE
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