1話
森川雄一はかつて一世を風靡した有名子役だったが、一年前に盲目となってから心を閉ざし、暗闇の毎日を過ごしていた。遂に現職を辞職し、生きる希望を見出せずにいたそんなある日、踏切内を横断中に転倒、手首を負傷し、立ち上がれなくなる。死を受け入れようとした時、一人の少年、間々田恵が雄一を救った。
また、アパート大家の朗子は行くあてのない雄一に、恵の部屋の隣の空き部屋に住むように言う。
2話
雄一が隣の部屋に住むようになり、家具、家電の準備など何かと世話を焼く恵だが、雄一の反応はいつも薄かった。しかし、恵は諦めず雄一に食事を提供し続け、やがて小食の雄一でも恵の作った料理は食べられることが分かった。
3話
朗子の不動産業の手伝いをするようになった雄一だが、いまだ反応は薄かった。そこで朗子は恵の働くハーブ・スパイスレストラン「シャンティ」へ雄一を連れて行く。
雄一はハーブ、スパイスの香りが充満した店内、恵がいきいきと働く様子に圧倒され、また、恵の作った一皿に感動する。
4話
しだいに心を開き始めた雄一。恵が部屋に現れることを待ち侘びるようになり、恵が部屋から出て行こうとすれば思わず止めそうになり、そんな自身に驚かされる。また、以前より表情豊かになった雄一の変化に朗子は喜ぶ。
5話
次第に会話が弾むようになり、仲良くなり始めた雄一と恵。初めて二人で外出する。途中、白杖を失くしてしまった雄一の手を恵は終始掴んで誘導した。その時、雄一は自身の胸の高鳴りに気付く。そして、それは友情とは異なる感情だと気付く
6話
雷が轟く嵐の夜のこと。震える恵は雄一の部屋へ行く。恵は過去に、嵐の夜、朝まで体育館倉庫に閉じ込められた過去を話す。無理して笑う恵だったが、雄一は突然恵を抱き締める。動揺する恵だったが、雄一のあたたかさに思わず涙が零れる。雄一は朝まで恵を抱き締め続けるのだった。