飯田恵(いいだめぐみ)はハーブ・スパイスレストラン、「シャンティ」で働く19歳。いずれシェフになることを夢見ていた。
そんなある日、恵は踏切内で転倒した森川雄一を偶然助ける。雄一はかつて一世を風靡した元有名子役であり、一年前、網膜色素変性症で失明後、心を閉ざしていた。
アパート大家の恵の叔母は、行くあてのない雄一を恵の隣の部屋に住まわせ、恵は雄一の世話を焼くことになる。
失明後、すっかり少食になっていた雄一だったが、恵のハーブやスパイスをふんだんに使用した料理は食べられるようになる。
底抜けに明るい恵に次第に心を開いていく雄一だったが、恵に不登校の過去があったことを知る。
また、ひょんなことで過去に恵をいじめていた二人との再会があり、戸惑う恵だったが、雄一の存在により、過去を乗り越える。
こうして、恵と雄一の二人は互いの過去を知りながら認め合い、やがて友達以上の仲へと発展していく。