桜が赤く染まることがある。
内戦の夜分になると必ず染まるのだ。
久坂は、幼馴染の結月と共に赤黒い色の桜を眺めていた。
江戸末期の戦争が酷くなるなか、
周りの班も家臣の出入りも激しくなっていた。大切な仲間や、お上ですら緊張感を発している。
その中でも、久坂は般若の様な表情をしたことはなくただ虚いでいた。芯が強い結月でも呟き言葉に出すほどである。その中、私たちは悲しみを忘れていた。涙も忘れていた。
今の戦乱の世の中は、とても熱くなる一方だった。
大切な久坂を荒ぶれた戦乱から守りたい。久坂も同じく結月に寄り添っていたい。
明治維新と共に2人は愛に揺られていくのだった。
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