虎島沙風（とらじまさふう）さんの小説一覧

ピックアップ作品

なあ教えてくれ。このクソ長い苦しみを耐え抜いた先に何があるんだ？

もう泣きたくないナリヤンたちはうるせぇと吐き捨てるように言った

　高校一年生の多原翡翠（たはらひすい）は、学校や人間、そして普通の人間ではない自分に対して憎しみを抱きながら、生きている。　夏休み中の夕方、翡翠は近所のスーパーでクラスメイトの倉ノ下蒼壱（くらのしたあおい）と偶然遭遇する。　最初は蒼壱に恐れ慄いていた翡翠だったが、お互いのことを打ち明けるうちに恐怖心が薄れていく。　しかし、心を許し始めた頃に、蒼壱が呼吸器系の病気を患って入院してしまう。　蒼壱のお見舞いをするために、蒼壱の親友である神代幸雨（かみしろこう）と一緒に病院に到着した翡翠。　すると、幸雨がなぜか突然どちらを選んでも幸せになれない、二つの選択肢を翡翠に用意する。　そのうえ早く選べと急かしてきて──！？「最初で最期の口喧嘩ができてよかった。……ダチになれって頼んだのは俺の方だけど、死ぬ前に俺のダチをやめてくれ。ダチのまま、死にたくない」

青春

#学園
#高校生
#切ない
#ナリヤン
#いじめ
#自殺願望
# #冬の小説合宿2021vol.2
#純愛
#聴覚過敏
#泣ける
#幸せ
#ハッピーエンド
#不良
#トラウマ
#青春

完結 62ページ

119,988字

あの時、私もおんなじだよと言えていたなら

砂原揺唯（さはらゆい）は階段で足を滑らせて転落しそうになるが、すんでのところで自分の目の前に立っていた人を掴み、奇跡的に助かる。もっと奇跡的なのは、目の前に立っていたのが緒方燦樹（おがたさんじゅ）で、揺唯が恋心を抱いている相手だったことだ。揺唯は命の恩人である燦樹のことをさらに好きになり、両想いになるために何とか心の距離を縮めようとする。しかし、その頑張りは全て空回りに終わり、燦樹に「大嫌い」と拒絶されてしまう。それでも、諦めずに奮闘する揺唯だったが、燦樹の友人から燦樹が自分のことを階段から突き落とそうとしていたと聞いた揺唯は──。「俺は嘘を吐いてない。だから……。答えろよ、揺唯。今度は誰の言葉を信じる？」

恋愛

#中学生
#切ない
#青春
#階段
#すれ違い
#純愛
#学園
#拒絶
#嘘
#スタートダッシュ2022

連載中 2ページ

2,227字

俺、お前にだけは●●●って言われたくないみたいだわ

　赤根川天寿（あかねがわてんじゅ）はクラスメイトの七瀧透埜（ななたきとうや）に片想いしている。　そのため、少しでも自分に興味を持ってもらおうと毎日透埜に話しかけている。　夏休み明け初日の朝、透埜の幼馴染が、透埜は人殺しであるとクラスメイトの前で言い切った。その衝撃的な一言に激しく動揺する天寿。　しかし、透埜に対する想いは変わらず、その翌日以降も天寿は透埜に話しかけ続ける。　ところが。幼馴染や友人たちからのいじめを苦に、透埜は崖から飛び降り自殺を図った。　透埜を失いたくない天寿はそれを間一髪で止める。だが、安堵する暇もなく、透埜は再び天寿の目の前で飛び降りてしまい──？

青春

#学園
#中学生
#切ない
#いじめ
#すれ違い
#純愛
#自殺願望

完結 17ページ

28,744字

貴方は報われますように

　私は何も言い返せなかった。　徳永鈴凰（とくながりお）は中学三年生の秋に過敏性腸症候群を患い、高校二年生になった今でも様々な辛い症状に苦しんでいた。　放課後、密かに淡い恋心を抱いているクラスメイトの柴田槙一（しばたしんいち）が話しかけてきた。　しかし、槙一は鈴凰に酷い言葉を浴びせ始める。　そして、鈴凰が学校を休んだ次の日の朝にも、槙一は衝撃の一言を放ってきて──？

恋愛

#学園
#高校生
#切ない
#病気
#過敏性腸症候群
#自殺願望
#闇
#片想い
#IBS
#孤独

完結 20ページ

15,441字

苺柄のワンピース

　中学二年の矢野陽咲（やのひなた）は、休み時間に机に突っ伏しながら、小一の頃に経験したある出来事を思い出していた。　それは、クラスメイトの男子が投げてきた泥団子でワンピースが汚れて落ち込んでいた時に、友人兼ヒーローが駆けつけてくれたという、大切な記憶。　過去の思い出に浸っていた陽咲に話しかけてきたのは、まさに友人兼ヒーローである、浅野幸輝（あさのこうき）だった。　陽咲は幸輝に、救けてくれたことへの感謝の気持ちを改めて伝える。　ところが、幸輝は「礼を言うのはこっちの方だ」と返答して──？「私にとって、一番大切な宝物だから……押し入れの衣装ケースの中に畳んで仕舞ってる」

青春

#中学生
#学園
#切ない
#純愛
#思い出
#片想い
#春の小説合宿2022

連載中 1ページ

1,612字

貴方の笑顔で霞んで見えていた世界が──。

会社の飲み会に参加している明日望、煌己、紘斗の三人。その途中で、明日望が体調不良であることが判明する。店を出てからタクシーに乗り込むまで付き添うのはどちらがいいか、選んで欲しい。煌己と紘斗の二人はヒロインに向かってそう迫った……。ヒロインが下した決断は──？

オトナLOVE

#大人
#純愛
#会社員
#同期
#後輩
#笑顔
#青春
#切ない
#従兄弟
#恋愛
#胸きゅん
#腹痛
#看病
#一人暮らし
#ハッピーエンド

完結 4ページ

7,891字

消えちゃ駄目、幼馴染曰く共依存するのも駄目らしい。

　灯莉（あかり）が三年前に友人から言われた言葉を気にしながら登校していると、その途中で優（すぐる）に会う。　実は、灯莉は四歳の頃からの幼馴染である優に片想いしており、関係が壊れることを恐れるあまり想いを告げられずにいた。　いつもと様子が違う優のことが心配になって話しかける灯莉だが、優は下敷きを見せながら意図が分からない質問をしてきた。　そのうえ、「あっ天翔（はると）のことが好きな人だー！」となぜか優の友人である名前を出してきて、灯莉はますます混乱してしまう……。「俺は天寿を全うする気はない。自分の命の炎は自分で消す」

青春

#切ない
#幼なじみ
#片想い
#純愛
#もどかしい
#学園
#高校生
#依存
#自殺願望
#共依存
#母親
#愛情
#孤独
#夏

完結 22ページ

19,870字