最初から決まった運命だった。
逃げることが
できない運命。
ただ、ただ…大人の都合に振り回されて傷付くしかできなかった。
幼き―――私達。
信じようとする度に
思い起こされる過去の傷。
前に進むことを躊躇った。
何度も足踏みした。
それでも欲しかったものは
愛情…自分を愛してくれる存在。
無意味だとわかっていても
傷付くとわかっていても
諦めることができなかった。
苦しんで、ぶつかり合って流した涙の数。
その分だけ―――幸せが待っていた。
愛を教えてくれて
ありがとう、あっくん。
貴方から貰った無償の愛。
わたしは胸にしまって生きていく。
文芸
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