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イト

日々を編む

神戸の映画

映画館はしごした
一本めは神戸のシネリーブルでコンパートメントNO6みた。17:30からにギリギリ間に合わず、ちょっと遅刻してから入った。誰の邪魔にもならないように(極力)入り口入ってすぐの席をとった。入ってみるとまだ予告編やってて、案外予告編って長いんやなという印象。
コンパートメントはとても映像が綺麗だった。リアルが映されている気がした。電車が離れていく線路や、客室の古臭い匂いが今にも匂ってきそうな映像。あの男の酒臭さまでも。
感想としては、なんとなく想像できるなというところもあった。でもこれは口コミを見てしまったからではないかとも思ったりする。真剣に見るのはもう良いかもしれないけど、(特に裏の心理描写があるわけでもなさそうだったので。
映像として、全体のストーリーとしては大事にしたい映画だったかもしれない。女の人のボサボサ感。それでいて大人びた姿。大学生ってあんなに大人に見えるのかと自分と比べてみたりした。そういや同性愛者だった。とか、男が女を見る目がちょっと気持ちが悪いとかなんか自分に重ねてみるとこがあってちょっとしんどいところもあった。まあ何を言ってもパンフレットは800円で買ってしまったし、総括、ふわっと観て雰囲気を楽しむにはちょうど良い映画だったと思う。そんなに深く考えなくても観れる感じだった。
そうそう、映画の前に友達との約束のラインを途中で返しそびれてしまって、心がむずむずしたまま序盤映画を見たことを反省。どんなけ考えてもどうにもならないんだから、割り切ってちゃんと映画を楽しむ方が価値があるわ。。最終的にはラインのことなんて忘れてたけど。
この映画女の人の表情が素敵。最後車の中で笑ってるのも素敵。男の人は吉川さんみたいなツンデレ。全体的に微笑ましい映画だった。涙なんてなくても良い作品っていうのはいくらでもあるんだなと思った。涙が出るから良い作品ってわけではないんだなと思ったら。
次まあまあの早歩きでパルシネマしんこうえんへ向かう。慣れたようにシネリーブルから元町駅へ歩き、慣れたように阪神電車に乗り込む。
父や母は気をつけなさいと何度も言った。もう22にもなるのに、こんな22は世の中にいるのかと心配になった。新開地は確かに治安が悪い。金曜の夜だからか、酔った年寄り2人組がおおい。私はまっすぐ向いて、ちょっとだけ視界の端っこに年寄りを入れては、ポケットに手を突っ込んで颯爽と歩いてみたりした。慣れたもんだと思った。
リンダリンダリンダはジェームズイハが音楽やってるから見つけた映画。たまたまやってたので、これは運命だと思って今日来た。映画館に入ると、ボタンどれ押して良いかわからんかったので、学生なんですけど、、とか店員さんに言った。800円のボタン押して、店員さんにチケット出したら100円返してもらった。大学名どこに書いてますかなんて聞かれた。声に出したくはなかった。
階段を降りると、かもめ食堂の上映がされるとのポスター。なんかまた運命だなと思ったりした。ここの映画館にあの人と一緒に来れたらどれほど幸せで、どれほど緊張するかを想像してみたりした。想像だけで心が躍った。この映画館なら雑音が右後ろからするから、バイト先の後輩の子に言ったことみたいなこと言わなくて済むなと思ったり、隣にあの人がいたらと想像しながら映画を見たりした。あと、終わらない歌を高校の時にやったことを思い出した。2番のジャッジャッってなるとかとか、ボーカルの子がノリノリ風で歌っている姿とか、スタジオの鏡に映る他の3人の顔とか、色々思い出した。終わらない歌はあの人も最後のライブ来てくれてたから(多分部活できてたっぽい。。わかんないけどいいね押してくれた)高校で大した生活をしていないように見えたけど、結局今思えばかなり学生らしいことができていたんだなとおも思った。いっつも未来ばっかに期待してるから、後悔したい過去ばっかりが出来上がる気がする。今を本気で楽しんで本気で生きていれば、未来に過去のことを後悔することもないんだろうなとか思った。
ああいつかあのひとと映画館に行って、隣に座って素敵な映画が見られますように。一生叶わないとしても夢見て生きていたいそれぐらい私の心には強く焼き付いている。映画を誘う勇気があればな〜または映画誘ってくれないかな〜と思ったりしている。そんなわけはないのに。かもめ食堂が有名になって、この世で再流行した時、あの人は私のことを思い出したりしてくれるんだろうか。そんな気持ちの悪いことを考えて帰路に着く。
またかもめ食堂観にいく。いつかわかんないけど。それまで痩せて、勉強頑張って、未来に期待しない自分で毎日今を生きる。それが結局一番の近道で、1番後悔のない方法。
疲れたけど良い映画二本見れたので幸せでした。やっぱり私は映画が好き。映画館が好き。
明日は16時からバイト。夜ちょっと残ってくれなんて言われている。疲れるし、昨日なんて授業気にしまくりで生理機能と病理聞いてしまった。とっととそんな自分克服して、未来に不安を抱かず、未来に期待せず今を生きたい。やるしかない。
足組んだ酒臭い人が横に座ってきた。もう私は眠りにつく。
20220210 23:39 終電にて 

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