森尾月子

もりおつきこ

何気におばちゃんです。
今まで書いてきた書き物を残したくて登録しましたが
どうしたらよいかわからず、
別サイトより手直ししながらUPしています。
妄想ものです。夢物語です。

YUZURU 203

「どうしたのですか?」
「いえ、原田氏が事務所での所用が終わったのでとそうお電話がありまして。」
「もうこちらを出るので事務所に寄ったほうがいいのではないですか?」
「そうですね、そうお話ししましたので時間的にはもうそろそろこちらを出立したいのですけど
 誠様も橋本様もよろしいでしょうか?」
「もう10時になるんだっけ?」
「お兄様の乗っている飛行機の到着時間は14時でしたわよね?」
「えぇ、ですのでまだまだ時間はありますが。」
「でもどうするんだ?弓弦たちとは空港でだろ?爺さんは?」
「一度家に帰ってくるよりもまっすぐ空港へ向かった方がゆとりあるでしょうから
 電話を入れて空港で皆さん合流したらよろしいのでは?」
「そうね、それが一番なのかしら?」
「んじゃ、お昼はここで食べてっても大丈夫なんだな。」
「ではわたくしと4人でお昼を食べてから出発いたしましょう。それまではテキストを(笑)」
「ん。。。のんびり過ごしましょうよ。誠さんも疲れてるでしょ?」
「まだ朝だ、秋本さんが行く時間に読んでくれたらすぐに出かけよう。そ手でいいんだろ?」
「えぇ。ではそれまで。」
「んじゃ俺は部屋に行くが翔太お前はどうする?」
「熊ちゃんが誠さんと一緒に居ろと言ってたので遊んでくれたらうれしいですが(笑)」
「あたしはどうしましょう(笑)」
「はなさんはお披露目の練習があるんじゃないのか?」
「それは大丈夫。ちょっと眠いからお休みしてようかな。秋本さん起こしてくれる?」
「よろしいですよ?14時ごろでしょうからお昼には出かけます。
 するとこれからだと・・・・2時間ぐらいは休めるでしょうから。よろしいですか?」
「えぇ。んじゃ起こしてくださいね?」
「翔太、お前は秋本さんと一緒に居ろ。俺もねむい。遅かったからな。」
「ん、んじゃ秋本さんお願いします。俺に付き合って遊んでください(笑)」
「んじゃ、俺も起こしてくれ。お願いする。」



そういうと先に部屋を出て自分の部屋の戻った誠。
その後ろをはながついていき、部屋に戻る。
リビングに残された翔太と秋本は、その後ろ姿を見ながらも笑って何をして時間をつぶすか
考えながらも、秋本は翔太にフランス語で話しかけ翔太を試し始めた。
たどたどしくしか答えられない翔太に、時折英語で話しかけたり少しからかって遊ぶように話しかける。
時間を気にしながらもキーパーがお茶を持って来たり窓の外を眺めながらものんびりと。



一方部屋の戻った誠ははなのことを気にしながらも自分の部屋のドアを閉めるとそのまま
服を椅子の背もたれにかけ、ベッドに横になった。
するとやはり眠気が襲いそのまま寝付いてしまった。
はなもやはり夜中に起きてたことの疲れが眠気を呼んだのか、そのままベッドに倒れこむと
すーっと引き込まれるように寝付いた。まるで二人とも同じ時間が底に流れているかのように。
そして時間は流れていき秋本も翔太も時計を見るとに起し行かないとと思う時間までに
過ぎていた。
キーパー達が11時を回ったといい、お昼はどうするのかを秋本と翔太のもとへきて訪ねはじめた。
12時前には出ていきたいがと話をしながらも何かきちんと食べていこうという話で、
誠とはなを起しに行った。二人起してもらいリビングに行くと、
秋本と翔太が笑いながらキーパー達が用意した軽めの昼食がととのったテーブルの前に座っている。


「もうそんな時間なのか?」
「誠さんも座って。はなさんも(笑)」
「なんだか起き抜けではそんなに食べれないんだけどなぁ・・・・。」
「でも何も食べないで行くとおなかすきますよ?でも、そのまま晩餐会に突入ですから
 たくさん食べてもしょうがないんですけどね。でも、少しだけ。」
「そうだな。晩餐会のための着替えは用意してあるあら食べたら行くか。」
「あたしは準備万端よ?いつでも行けるわ。」
「では、軽く食べたら出発しましょうか?」
「だな。そうするか。」


誠たち4人はテーブルを囲み軽く食事をとるとともにキーパー達と数時間後には会えるその人のために
練習といいフランス語がテーブルを挟んで飛び交う。
しかし誠が一言言った`フランス語はやっぱり難しいから俺は英語でいいか?´と、
すると秋本はフランス語も大丈夫じゃないですか?と笑いフランス語で丁寧に言葉を返した。
ちょっとはにかんで笑うと席を立ち、しぶしぶわかったという顔をして見せた。
4人席を立つとそれぞれの着替えの荷物を持ち車に乗り込み出発した。
結局原田は事務局からまっすぐに空港に向かいと連絡があり、4人で向かう。
ぎりぎりではないかという時間だったが空港に向かう車の中で4人笑いながらも
運転手を巻き添えにしてまたもやここでもフランス語で話をしていた。
緊張してまだ間違えることが多い翔太。それをからかうように誠が話をする。
はなも負けじと翔太に話しかけるが秋本はそれに冗談を交える。
その上、秋本はしゃべれるはなと同じように誠に普通にしゃべりかけるが少し早く難しくなると
わからなくなるため誠は英語で返事をする。
すると秋本は笑いながら英語で返事を返していた。
そのやり取りを見て翔太はまだまだ自分に足りないものが
たくさんありすぎて少しでもどうにかしたいと思い始める。
そうこうしていると空港に着いた。秋本といつも来る運転手だったためになれたもので
所定の位置に車を停めると警備員が迎えに来て、4人を空港の貴賓室へ連れて行ってくれた。
連れて行かれる途中秋本は原田に電話を入れると
もうすでに原田も西村も弓弦も到着しているとのことだった。

はなを迎えに行った時のように、警備室型直接建物の中に入っていける通路を通り入っていく先
エレベーターで上がり案内される貴賓室。
窓の広い廊下はあの時のように天気がよく陽射しが燦々と降り注いでいた。
同じような時間に到着の飛行機での来日。あの日のように弓弦が待ってくれていたように
自分もその場所までひとり行きたいと願うはな。




`konkon konkon'


「原田様、4名到着されました。」


ドアを開けて入ると原田と西村がソファに座り窓のそばに弓弦が。
そして部屋の端のソファに渡辺と山田と翔太のマネージャー石橋がいた。
4人到着のあいさつをして部屋に入ると翔太は石橋に駆け寄り今日の事を話し始める。
はなと誠は原田と西村のそばに行きそれぞれ座り込んだ。
しかし弓弦がそばに来て座ると原田にお願いをした。



「あの、弓弦ちゃんと一緒にお迎えに行っても大丈夫かしら。」
「お迎えって、何を言い出すかと思えば(笑)」
「あたしもそういって姉さん迎えに行ったんだもんね。姉さんあたしも一緒にいいの?」
「弓弦ちゃんがそばにいてくれないと(笑)」
「あたしでいいの?ほんとに?」
「えぇ(笑)一緒に行きましょう。」
「大丈夫か?」
「弓弦の神経だ、大丈夫だろう(笑)ちゃんと支えろよ。」
「誠さん???」
「いや、はなさんはお前使命だからお前がしっかりしないとな(笑)」
「んじゃ、いこうかな。」
「弓弦。」
「なに?」
「大きくこけるなよ(笑)」
「んもぅ。」

そう笑いながらもはなの顔は少し緊張しているようでもあったが、弓弦は何も気づかないふりをして
腕を組んだままドアを出ていき2人目的の場所までドキドキした気持ちを隠しながら歩いていく。
前に弓弦が職員と歩いた場所をはなと二人であの初めて顔を合わせた場所に向かう。
初めてではないのに二人少し緊張しているのか、黙ってその場所へ向かう。
あの時と同じように青く晴れた空と降り注ぐ陽射しは二人を容赦なく照らした。

あのガラス扉の前まで来た。
そして先に到着している諸外国の飛行機より到着した人の波が行きかう。
一人、また一人とその硝子戸を超えまた人が流れていく。
はなはそのガラスぞのほうを見てくすくすと笑っている。




「姉さんどうかしたの?」
「え?どうかしたのって・・・・・あたしあの扉を開けれなくって困ったのよね。」
「あ、そういえばあけてもらったよね?」
「だってあの扉けっこう重いんだよ?弓弦ちゃん触ったことある?」
「ないない(笑)でも分厚いあのガラス、向こうから押してくる人たちの様子見てるだけでも
 それだけでも重そうに見えるもんね。姉さん時だって(笑)」
「んもぅ。でも今日は人が多そうだね。
 お兄様は一人ではないでしょうから泣かないようにしないとね。弓弦ちゃん♪」
「それ姉さんもじゃん(笑)姉さんも気を付けようね。」
「お互い様なんだよね、気を付けようっと。」

この間と同じように窓際で二人話をしていると、向こう側の通路に人が行きかう。
少なかったのがアナウンスが流れると少し多くの人影が流れそしてまた誰もいなくなる。
そんな少しの時間の間でめまぐるしく変わる人の流れ。
そんな流れる時間の中、またアナウンスが流れた。フランスから到着したのだ。
流れるアナウンスの言葉をはなの耳が捉えると動きが止まりじっと人の流れを見始めた。
弓弦もそれがわかりはなの手をしっかりと握り、同じ方向を見つめた。
人の流れがひと時忙しく流れる。そして硝子戸をあけこちら側に入り案内される人々。
それが数人過ぎていく。流れがひと時とまった。



背の高い見慣れた顔が連れの男性と4人でこちら側へ案内される。
その硝子戸の向こうからこちらにいるはなと弓弦を見つけ満面の笑みで見つめ
手荷物を隣の人に持たせ、硝子戸を両手で思いっきり開け放ちまっすぐ駆け寄る。
Janisの到着。はなはその兄Janisの顔を見つけた瞬間、うれしさのあまり泣いてしまった。
その場から動けないはなとその後ろに立ち黙っている弓弦。
それに向かって走ってくるJanisははなの前まで来ると泣いているはなの顔を両手で包み込み

`HANA que je voulais rencontrer.(会いたかったよ、はな)´

そういうとしっかりと抱きしめた。そしてJanisははなを抱きしめるその片手を弓弦の頭にのせ
ポンポンと子供にでもするようないい子をした。

"L'accueil est à Japon. Janis."(ようこそ、日本へ。Janis。)
`C'est après longtemps, mes frères aînés´(お久しぶりですお兄様)
`coolbeauty où YUZURU est grand´(弓弦はやっぱり背が高いな、かっこいい)
「トイウカ、郷ニ入レバ郷ニ従エ。チャント日本語デイイヨ二人トモ。」
「ようこそ、Janis。疲れたでしょう。」
「これからConférence de presseだったと思うのですが・・・。違いますか?」
「そうだったかも。それよりも行きましょう。お爺ちゃん待ってる。」


そう言いながらも3人共通のフランス語で話をしながら部屋まで移動していく。
その通り過ぎる人たちはその滑らかに話をする二人の女性が珍しいのか
すれ違いざまに視線をよこす。するとJanisが笑って会釈して。
しゃべりながら付いた部屋のドアを開ける。




「久しぶりじゃったの、Janis」
「オー、我ガ師ヨ。ソノ顔色ダト、オ元気ソノモノジャナイデスカ。」
「C'est après longtemps, Janis.(お久しぶりです、Janis)」
「Oh,AKIMOTO, après longtemps.(秋本も久しぶりです)」
「Hello, Janis.」
「Oh、Masahiro。Did you make it fine?」
「Of course.」
「Janis、Cette personne est mon frère aîné.(Janis、この人があたしの兄さんです)」
「Comment est-ce que tu vas Je dis MAKOTO.(初めまして誠と言います)」
「Oh・・・・・・・・」


誠が挨拶をして終わるかどうかでJanisは誠を引き寄せた。


「HANA、Quelle chose est-ce que c'est?Francis・・・・・
 (何てことだFrancisがここに・・・・。)」
「似ておるのかのぉ・・・・・なぁ、秋本。」
「そうかもしれませんね。」
「・・・・・・Je suis désolé.S'il vous plaît sois trop apparenté à mon plus jeune frère.
 Est-ce que tu es OK avec français?
 (申し訳ない。あまりにも弟と似ていて。君はフランス語は大丈夫ですか?)」
「Un petit. Anglais va encore bien.(少しは。英語ならまだ大丈夫ですけど。)」
「sorry,I have been surprised to be too similar to Francis.
 (すまない、あまりにもFrancisに似ててびっくりしたよ。)」
「Is it so similar?(そんなに似てるんですか?)」
「Really similar.And you....(.よく似ているよ。そして君が・・・・・・)」
「翔太です。橋本翔太。」
「Oh 君ガショウタ。YUZURUの・・・・・。大丈夫、私少シダケダガ日本語大丈夫ネ(笑)」
「少しづつ勉強していくので、よろしくお願いします。」
「コチラコソ!ウレシイヨ。」
「Janis Il est avec longtemps, aussi.(Janis、彼としばらく同じ部屋よ)」
「Oh、ソウナノデスカ?ヨロシクオ願イシマスネ!」



西村も挨拶するがうまく話ができない。でもそれも構わずにJanisはつたない日本語で話し続けた。
はなに会えたこと、弓弦に会えたこと。西村や原田に会えたこと、こんなにうれしいことはないと。


「皆サン、チャント日本語デイイデスヨ。郷ニ入レバ郷ニ従エトイウデハナイデスカ。
 ワカラナイ時ハ、ハナヤ弓弦ヤ秋本ガイマス。大丈夫、大丈夫ダヨ。」
「そうじゃの、Janisも少しは日本語上達したようじゃしな。」
「とりあえず記者会見だから・・・・秋本さんどこへ向かうの?」
「晩餐があるホテルと同じ場所の広間で記者会見も行われます。
 なので、わたくしたち全員そちらの方へ移動となりますが。皆さん大丈夫でしょうか?」
「Janis.Tout a-t-il de vous d'accord, aussi ?(お兄様。皆様も大丈夫ですか?)」
「HANA、日本語デイイヨ(笑)」
「だってやっぱり(笑)」
「のぉ。さっさと移動せんと、時間が迫っておるぞ(笑)」

ワイワイと騒ぎながらその部屋を出ると駐車場まで警備員に付き添われ、車まで歩いた。
すると車に乗り込む間際、記者たちに囲まれるがこれから記者会見なのでといい
話しがあるならばそちらでとその場を抜けてホテルへ向かった。



「なぁ、弓弦。」
「なに?」
「日本語でも大丈夫そうだな・・・・・。」
「ん・・・・・どうなんだろう。姉さんと話している様子だと
 フランス語のほうがいいのかなっても思うんだけどねぇ。」
「そうだなぁ・・・・。でも英語でもいいんだよな?」
「あたしがそばにいる時や姉さんがいる時秋元さんがいれば大丈夫でしょ。」
「そうかなぁ・・・・おい翔太、黙っているけどお前は大丈夫なのか?」
「あ・・・え・・・えと。たぶん・・・・・秋本さん呼びます(笑)」
「そうだな、それが一番無難だよな。それよりあっちの車はどんななんだろう・・・・。」
「向こうはお爺ちゃんが離せなくたって姉さんがいるし秋本さん運転だし。」
「誠さんはどうしてるかなぁ・・・・。」
「大丈夫よ、誠兄さんは英語堪能だし(笑)」


そう話をしている一台の車の中。
そして原田が助手席に座り誠とはなの間にJanisが座り込むように車に乗り込んだ。
その車の中ではただ原田はにこにこと笑っているだけ。
はなもJanisの右腕に絡みついてニコニコとしている。
それだけ嬉しいのかそんなはなの笑顔を横で見てて誠は少し複雑な表情で前を向いて。
はなと誠にはさまれて座っているJanisはなぜかにやにやしていた。
その様子を運転する秋本もミラーでにやにやと笑っているJanisがおかしくて気になってはいた。
原田も横目でその笑っている秋本の様子がわかると、一層の笑顔のまま前を向いたのだった。
しばらくすると、原田が口を開く。
それを秋本がフランス語でJanisに話しかけはなと誠を巻き込んでいく。





「Cela me rappelle que c'est Janis,
 La conférence de presse est un hôtel, mais est il d'accord avec la même apparence ?
 (そういえばJanis様、記者会見はホテルでありますがそのままの格好でよろしいのでしょうか?)」
「Les bagages atteindront la maison de Harada à ce temps.
 C'est bien comme c'est même si je ne reviens pas expressément.
 (荷物は今頃原田さんのご自宅に届いているでしょうから、
 わざわざ帰らなくともこのままでいいですよ。)」
「Frère plus vieux?
 Il va directement comme c'est à un hôtel N'ont pas vous faim ?
 (お兄様?このままホテルに直行でおなかはすきませんか?)」
「Bien.L'endurance pour surmonter une conférence de presse ne sera pas assez sur l'estomac vide.
 (そうですねぇ。すきっ腹では記者会見を乗り切るスタミナも足りんじゃろう。)」
「Le frère plus vieux devrait manger quelque chose un peu si j'arrive à l'hôtel
 Frère plus vieux.
 (ホテルに着いたらちょっと何か口にしたらいいわ、お兄様。)」
「C'est ainsi, seulement quant à certains quelque chose.
 ・・・・・・・・Oh, est Makoto .
 (そうだね、何か少しだけ。・・・・えっと誠君??)」
「Hmm ? Qu'est-ce qui est arrivé ?(ん?あ、どうかしましたか?)」
「Hmm ? Makoto ? (ん?誠?)」
「J'ai regardé la distance un peu.
 J'ai la langue trop difficile en France et ne peux pas parler.
 La langue britannique est-elle d'accord ?
 (ちょっとボーっとしてました。あ、俺はフランス語やっぱり難しすぎて話せません。
  英語ででもいいですか?)」
「OK(^^)Une langue britannique est-elle d'accord ?
 (かまわないよ(笑)英語なら大丈夫なのかい?)」
「Oui, Puisqu'il y a que j'utilise même le travail
  (えぇ。職場でも使うことありますから。)」
「Est alors tout celui où j'ai répété par une langue britannique bonne ?
  (では私も英語で話したほうが皆さんが楽ですね?(笑))」
「Ainsi(^^ (そうなのかも(笑))」
「ミナサン 初メニ言ッタジャアリマセンカ。郷ニ入イレバ 郷ニ従エ。
 気ニシナイデ 日本語デ」


そう話しをしているうちに、ホテルに到着すると運転手が話す。
もう一台に乗り合わせている西村と弓弦と翔太は先についているらしく控室の方へ通されていると
秋本の方にはなからメールが来ていた。
そのはなから来たメールを原田に伝えると、横にいる運転手がもうすぐつきますので
メールを返信されるのでしたらあと5分ほどですとお伝えくださいと言った。
そんな車の中では話をするなか、Janisは久しぶりの東京だと車で通りすぎる窓の外の風景を見ている。
左側に座る誠の顔の向こう側を見つつも、緊張しているのか前を見つめている誠を
流れる風景と共にそのお端正な横顔を見つめている。
そんな時間も過ぎていき、記者会見と晩餐が行われるホテルに着いた。
正面に車が横付けされると原田を筆頭にホテルのドアマンらに促されるまま車を降り
透けて通れるような美しく磨かれた重く煌びやかなドアに招き入れられ奥のカウンターへ。
そこで原田が一言二言話しをすると、その奥より出てきた白髪のホテルマンに案内され
エレベーターで控室になっている部屋の階まで案内された。

  `kon kon´

「原田様ご到着されました。」

そう言って通された4人。先に到着していたはなはJanisが入ってくるやいなや抱き着き
彼らの話す言葉での会話が響く。その二人に西村も弓弦と共にそばに寄ってきた。
翔太は座っていたソファから立ち上がり黙っていたが、その横に原田が座ったので腰をまた深くおろした。
その原田が座った向かい側にはなとJanisが座り西村も弓弦と一緒に隣に座る。
すると原田に耳打ちするホテルマンに原田はお願いしますといい、飲み物を運んでもらう。
そしてその間にと原田が口を開いた。

「記者会見は隣の広間であるが、晩餐会・・・・・・といいつつも人が多いかもしれんが
 夕食会じゃな(笑)誠が勤める`mask´の小林殿がついてくださるということで
 弓弦もきちんと着替えなければいけないのぉ。」
「そうなの?そっか・・・・・んじゃ、そのまま動けるようにきちんと着替えようかな。
 まささんも着替えるでしょ?」
「俺は記者会見は出ないからこのまましばらくここでゆっくりしているよ。
 なぁ、翔太。俺らここでくつろいて待ってるよな。」
「そうですね。はなさん着替えに行きます?弓弦さん大丈夫?」
「はなは着替えにいかないとね。
 弓弦(笑)君も一緒なのだから着替えなければいけないんじゃないのかい?」
「そうね、お兄様。きちんと恥ずかしくないよう着替えてくるわ。弓弦ちゃん行きましょう。」

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