こんにちは。のぞいてくれてありがとうございます。

もう春も終盤。春から新しい環境がスタートした人は、新たに出逢った人がどんな人なのか、そろそろわかってくるころ。魅力的な出逢いはありましたか？＾＾
ちなみに私がこれまで、とても好きになった人は、春に出逢った人が多いです。

人間の心身のバイオリズムでいうと、春は緩める季節で、夏は活発化の季節なんだとか。これから夏に向けて、ますます活動的に過ごしてまいりましょう。

私はといえば、夏に向けて、足の爪をメンテナンス中（というか自然治癒にまかせ中）。
冬の間履いていた仕事用の靴が、足指に合わなくて。この数カ月間、両足親指の爪が悲鳴をあげていました。

その前の細めのパンプスが、私の外反母趾気味で出っ張っている親指付け根の骨が当たって痛かったので、外反母趾対策の靴を通販で買ったところ、確かに親指付け根は当たらず痛むことはなくなったのですが、ところがこの靴、つま先が窮屈で。特に親指の縦幅が短いのです。
安くない値段だったし更なる出費を避けたかったので履き続けていたのですが、脱いでからもなんだか親指がぐちゅぐちゅする日々。そしてある日、親指を見てギョッ！

つ、爪が人差し指側に傾いてる・・。きっと、縦幅が足りなくて指が真っ直ぐ伸びきらない分、靴の中で内側に傾いて指がおさまってたんでしょうね。もしやあのぐちゅぐちゅは、爪が傾いて作られてる作業中の感覚・・？

どうりで四角い西瓜ができるわけだ。環境が生物を作る。もちろん人間も生物。

最近は、すっぱり原因の靴とおさらばし、親指の爪は、真っ直ぐ生えかわり中。新しい爪と、曲がってしまった旧爪とで、ボコッとした境目が。重なって盛り上がった旧爪は、今のところやっと上半分くらい。全部取れたら、下半分に見えてる新しい爪が完全に姿を現してくれるでしょう。

さて、この冬は、足だけでなく心も疲弊していることが多かったのですが、人間は落ち込んだときほど感性が研ぎ澄まされるなあと、私はこれまで何度も感じていて、それが今回の場合は、音楽でも絵画でも本でもなく・・「香り」でした。

以前仕事の関係でアロマテラピーの知識は多少あるのですが、改めてというか初めて、アロマテラピーの真の効果がわかった、という瞬間を体験しました。しかも、お気に入りのアロマでなく、自然に漂った香りによって。

一度目は秋の終わり、道で、姿は見えずどこからか漂ってきたキンモクセイの香り。

その日はどよーんと落ち込んで、何をしても何を見ても、落ち込みの要因が頭から離れなくて。それって、良くないというか危険なこと。たとえ悩みが解決しなくても、一瞬でも頭から離れることで、人は生きていけるんだと思うから。
で、どよーんととり憑かれてどうしようもなかったとき、ふっと頭が香りだけを感じ、一瞬どよーんが姿を消したのです。

なんだか楽になった自分にびっくりの私。だってこれまでキンモクセイの香りを普通にいい香り、と思いはしても、悩みが吹き飛ぶ体験はしたことなかったのだから。裏を返せば、それだけ深刻に悩んでる時にこの香りを嗅いだことがなかったということか。

香りを感じたのは一瞬でしたから、その後は当然のようにどよーんに包まれたのですが、一瞬でもどよーんが途切れたことにより、それ以上深刻になることはなかったのでした。

二度目は暦の上では春となった冬の終わり。仕事の合間の休憩中。

その日は心身のどちらかというと体の方が疲れていたかも。大好きなスイーツを見ても気持ちがほぐれず、体も全く受け付けない程で。
そんな時、近くからみかんの香りが。きっと誰かがみかんの皮を剥いたのでしょう。
柑橘の香りはもともと好きだけれど、一瞬で元気がよみがえる感覚は初めてだったように思います。

嗅覚の特徴は、他の感覚のように神経を伝って脳に伝達されるのでなく、鼻から脳にダイレクトに届く点。そこが香りが治癒効果をもたらすとしてアロマテラピーが確立される要因です。
脳が一瞬で香りを感じた瞬間、心のどよーんも、疲労も、香りと入れ替わったみたいに消えてしまうなんて、すごいよ嗅覚そして脳。

前回「お腹で生きよう」で、頭だけで考え過ぎると心身を壊してしまう、と書きましたが、重苦しい決断は腹でして、頭では癒やしや楽しいことを感じるのが、心身健康の秘訣なのかも。

そして心に余裕がうまれた私は思うのです。どうしても立ち直れる気がしない時でも心がふっと楽になる、「香りの君」がそばにいたら最高だな、と。

出逢いの春、読者さんが香りの君と出逢えていたら、うっ、羨ましいです。

では、よければまたのぞいてください。

DATE: 05/17/2015