愚図

今帰り来ん


人間の細胞が三ヶ月で作り変わるというなら、私や君の身体はもう三ヶ月前とは違うものになってしまったのだろうか。
変わったのは身体だけ?
心の所在も全く知らないまま大人になってしまうというのはどうにも苦しくて、呪う気持ちは弱さから来るのだと思う。
なんでも試してみようとするところが好きだ、と思いながら眺める指や踝や少しだけ油断したムーヴに微笑ましい気持ちになるけれど、都合の良いことだけを信じていきたいのに全く私は懲りずに低迷している。
惑うことの良し悪しは判断が出来ずにいて、もうとっくに整わなくなってしまっていることは目を背けても分かってしまうのだ。

傷付いてるはずだよ、と言われても、君の付ける傷なんかよりもよっぽど、と思うのだ。



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