愚図

矜持


私の孤独は私だけのものだ。
それでも同調が欲しいような気もしてやきもきする。
勝手な生き物だ。


いつから君は当たり前に私の手を握るようになったの?
抱き締める腕はいつもよりもずっと強くて、守られているみたいな気持ちになる。
近頃謝ってばかりの君はいつまでもめそめそとしている私に嫌気が差してしまわないのかなと思いながら、鈍く痛む腹を抱えて震える夜を過ごしている。
どちらにせよ落ち着いているかな、というけれど、大外れ以外に落ち着く術などないのでは?
私に至っては大当たりも大外れもきっとどん底だよと、伝う必要のない言葉を飲み込む。
寒さで身体が強張る。
君がここにいてくれないからだ。


選択などしたくない。
私は私のままだ。
もうずっと長いこと。


ーーーーー


今はひとりで良かった、と思いながらぼうっとした日中の時間を過ごす。
きっと至らぬ誰かなどが側にいたら、私は配管で殴り殺してしまう。







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