愚図

恍惚


できない約束はしないだとかそういう類のものを避けていくことへの同調は概ね出来るけれど、気紛れに会いに来る君の一体どれだけを愛せるだろうか、と考える。
そんなことばかり考えているから料理をすれば火傷をするし、やるべきことを忘れてしまったりするのだ。
私は本当に下らないことばかり考えるのが好きだ。

点数を付けてくれる方がよっぽど、と思いながら少しずつどうでも良くなっていくのを感じてかなしくなる。
思いやられているのだ、と分かっているものの、どうにも止まらない、とか思うのだ。
蔑ろにされなくとも、雑に扱われているわけではなくとも、そうしてほんの少しずつ、孤独になっていく。
まるで本当に大切にされているみたいに感じることがなくなっていく。


-----

アルジャーノンに花束を

-----

このところミゾオチタケイ、のことばかり思い浮かぶのはあれが余程私の人生に作用しているということなんだろう。
身体が悪くなっていくことを止めずにいることを一層なんとも思わずに生きている人間の無雑作と無頓着を、私は持ち合わせていない。
明日のためにその一、とありきたりなことを疎ましく感じて、そんなんじゃない、とか無限ループに陥る。
諂うと陥るって似てるなあとちょっと思ったりして馬鹿な頭は止まらないから嘘みたいな明日にまた出掛けていくのだ。
そうしてまた小さくなって消えていなくなりたい夏の、あのひとのいない体育座りの夜に蹂躙される。



コメント

ログインするとコメントが投稿できます

まだコメントがありません