幼い弟を守って愛情いっぱいに育てる市原ちさと。まだ19歳の彼女の現状は恐ろしいものだった。それから抜け出せない自分を責めつつも一生懸命頑張っている。そんな彼女と彼女の弟を救う男が現れて…?

あなたを、好きになれたらよかった。



誰かに、愛されて、守られたかった。



だけど、私にはそれを享受する勇気がなかった。



ただ、あの子のために、頑張れたらそれでよかっただけ。