セレーナ・ヴォルザーク侯爵令嬢は十歳の誕生日に頭をぶつけ、自分が乙女ゲームの悪役令嬢に転生してしまったことと、前世の自分がボディービルダーを目指していたことを思い出す。乙女ゲームなんかどうでも良い。筋肉こそ我が人生。今生もボディービルダーを目指そうと決意したセレーナは、前世で会得したメソッドを思い…
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セレーナ・ヴォルザーク侯爵令嬢は十歳の誕生日に頭をぶつけ、自分が乙女ゲームの悪役令嬢に転生してしまったことと、前世の自分がボディービルダーを目指していたことを思い出す。乙女ゲームなんかどうでも良い。筋肉こそ我が人生。今生もボディービルダーを目指そうと決意したセレーナは、前世で会得したメソッドを思い出しつつ、まだ幼い体の成長を阻害しないバランスを考えて少しずつ筋トレを開始したのだった。そんな彼女の周りには、なぜかゲームのシナリオでは遭遇しないはずの攻略対象たちが集まってくるように。悪役令嬢としては彼らを避けるなり懐柔するなりするべきなのかもしれないと思いつつ、皆筋トレに興味があるようなので細かいことは気にせずにトレーニング仲間として楽しくやることにした。そんな筋肉ライフを送っていた、十三歳のある日のこと。魔力検査を受けたところ、セレーナに膨大な魔力があると発覚する。後の調査によって、魔力量と筋肉量に相関関係があることが判明した。つまり、筋トレをすればするほど凄い魔術師になれちゃうってこと?いやいや、私はボディービルダーになりたいのであって、大魔術師になる気は全くありませんからね――!?