夫の上にあぐら

<ストーリー概要および物語の設定>

出版社に勤める古崎彩華は、仕事命のキャリアウーマン。結婚3年目になるが、優しい夫甘えっきりで家事も料理もしない。そろそろ子どもが欲しいよね、と夫に言われるも仕事しか見えておらず、いつもスルー。夜の営みもずっとなし。

それでも彩華は夫は自分を愛していて、どんなにわがままを言っても自分を捨てないと謎の自信を持っていた。

だがあるとき、突然夫に離婚届を突き付けられる。彩華は一瞬ショックを受けるも、このままスルーしておけば熱も冷めるだろうと、相手にしなかった。それに、夫にそんな勇気はないと高をくくっていた。だが夫は、その日のうちに離婚届を置いて家を出て行く。

信じられず、これからどうしていけばいいのか途方に暮れる彩華。部屋は荒れるは、朝は寝坊するはで、夫がいなくなった生活は仕事にも支障をきたし始める。

自暴自棄になり、部屋で大暴れしていると、部屋に転がっていた酒の瓶で足を滑らせ気絶してしまう。次に目覚めた時には、なんと一年前に戻っていたのだ。家には夫がいて、彩華のために料理を作り家事をしてくれている。

状況が掴めず困惑する彩華。同時に、自分はどうして離婚を突き付けられなければいけなかったのかと考えていた。気になり夫を観察していると（普段はまったく興味がなく見ていない）夫がこっそり女性と連絡を取り合っていることに気がつく。彩華はそこで思った。夫はその女性と不倫していて、その女と一緒になるために離婚を切り出してきたのだろうと。

怒りを覚えた彩華は、離婚を回避するために、その女と夫の間を割こうと計画を立てる。まずはその相手が誰か突き止めることに。果たして、彩華は無事離婚を回避できるのか！？