「姿子は猫なのか、男に笑いかける女」

作者木桜 春雨

男は恋人がいながら一晩限りの浮気をした。

その日、恋人から猫を預かると聞いて男は、昔の事を思い出した。
猫が好きというわけではない、昔、付き合っていた女が飼っていたからだ。
猫は自分に懐く事はなかった。

久しぶりに恋人の部屋をお尋ねた男は驚いた、猫ではなく女がいたのだ、それも、あの夜の女だ。