『大好きだよ』
『愛して、ごめんね』
大学1年の冬。予兆もなく突然始まった連続殺人。前田小夜はその事件に当事者として翻弄されながらも、次第にその裏にある事件の真相に迫っていく。ただの快楽殺人と思われたそれには、ある真実が潜んでいた。
――これは、どこまでも「救い」のない愛の話。





もし、『報われない愛』というものが形を持っていたのなら。


それはきっと、彼の姿をしていたに違いない。




その想いが痛すぎて。


全てを知るのが遅すぎて。


絶対に巻き戻ることのない時間が憎すぎて。





――血溜まりの中で、愛を叫んだ。







※流血・暴力描写、残酷な表現が含まれます。

 苦手な方はご注意ください。

 また、この作品はフィクションです。実在の人物・団体・事件などとは一切関係ありません。