心は愛に満ちていて

作者魚住真琴

二井見《にいみ》簗《やな》はバスケットボールを倉庫に返しに行こうとした時、告白現場に鉢合わせてしまった。
ついつい角の影に隠れて見守っていればそれは普通の告白現場ではなく、なんだかおかしい。
よくよく聞いてみると、男子の方は勘違い男で告白されていないのにフッている。
え、そんなことあるの!?、と簗…


「気持ち悪いわね。……でも、絶対にブレないっていう強い心を持った君はカッコイイよ」

「あの人、凄く勘違いさんだったけど、でも、彼は本当に優しい人だから、人を見た目で判断しちゃダメよ」

「私、人が好きだから」

「人を信じてないの」


優しいかと思えば矛盾な言葉を吐く君が、俺は気になって気になって仕方ないから暫く傍にいさせてもらってもいいですかね?