Kの中心となる王達。

物語が一度幕を閉じた今、
王達の物語は再度幕を開ける。

白銀の王、
青の王、
赤の王、


クランズマン達は王の声を聞く。

「えーっと、ではでは。

これから王様同士の

交流会を始めたいと思います。」


シロは手をパチンと叩いて

にこやかに微笑んだ。


しかし、空気は一行に軽くなる気配は

なかった。赤の王、周防尊。青の王、宗像礼司。

この二人の間には程よいブリザードが

吹雪いていた。


「えっとー…あの、交流会を…」

「白銀の王、ですね。」

「え」

「あなたは、白銀の王ですね?」

「あ、はい。どうぞよろしく。

白銀の王、伊佐那社です。」


ペコリと手を頭の上にのせて

お辞儀をしてみせる。

宗像は、その様子を冷たい目で見つめ、

スっと目をそらした。


「で?なんでお前ら吠舞羅に集まってんだ」


尊はドカリとソファに座って

タバコをふかす。


「白銀の王に呼ばれては、

来ないわけにはいきません。

煙草、やめてもらっていいですか。

馬鹿がうつる。」

「ふん、こんなもんで馬鹿がうつるなら、

お前はもうとっくに馬鹿になってるな」

「あまり私をなめないでください。

今ここで決着をつけてもいいんですよ?」

「上等だ。」

「ちょ、ちょちょちょーっと!ストーップ!

だから今日は、王様同士の交流会なんだってば!

だから喧嘩はなしー!」


BARhomuraの店で騒ぎを起こすわけにはいかない。

草薙が二人の様子をオロオロしながら

見つめていることにシロは気づいていた。


「と、とりあえず、さ。仲良く、ね?」

「……白銀の王に免じて、今日のところは

黙っていましょう。」

「そりゃあいいな。うるさくなくていい。」

「ふぅ……」


シロはようやく2人が一時的和解を

してくれたことに安堵した。

とりあえず今日は、争わないで

すむらしい。

巻き込まれては叶わない。


「そろそろ来るかな」

「何がです?」

「ん?僕達のクランズマン達さ」


カランカラン


その時、シロの言葉を聞いたかのように

BARの扉が鳴った。そしてゾロゾロと

人が入ってくる。


「尊さん!ちゃーっす!」

「美咲、声でかい…」

「伏見、しっかり挨拶しなさい。」

「シロ~~!来たよ~~!」

「こら、ネコ!店で騒ぐな!」


八田美咲、伏見猿比古、淡島世理、ネコ、夜刀神狗朗。


「さて、役者はそろった♪」