誕生日から4日ズレた日

作者辻咲アーサ

普通の恋愛に心が開けず、出会い系にはまって
しまう主人公、田中はじめ。彼は決して悪では
なく、どこか共感する所がある。彼とその仲間
達の甘く切ないラブストーリー

「どうせ、俺の気持ちなんて誰もわからない」


今日は、12歳の少女とそういう行為をした。


これってどう見たって犯罪じゃねー?


この話の主人公、田中 はじめ 20歳 はタバコを


フーと溜息混じりに吹かすと12歳のその少女の


裸を盗み見た。


未成熟な身体。その身体にはみずみずしい汗が


いっぱいほとばしっている。


純粋な瞳でこちらを見つめている。


思わず、目を背けてしまう。


「…あなたは、罪人じゃないよ。あたし、はじめ


のこと好きだから、いいと思ったから…。」


その少女とは出会い系で知り合った。


まさか12歳とは思わず、誘惑と色気に負け


ラブホに直行して思いのままに抱いた。


その少女(ありすと名乗っていた。)は、初めて


ではないようでその行為はわりとスムーズに


できた。


「ありす、お腹すいちゃったぁ。なんか


食べたい。」


無邪気な横顔に、ホッとする。


これが、田中はじめの、初めての出会い系利用


だった。


こんな風に気楽に後腐れなく女の子が抱ける


なんて悪くないな…。


ーーこうしてはじめは出会い系にはまっていっ


た。



ーーこの話はフィクションであり登場する人物、

団体等一斎現実とは関係ありません。