追いかけて、行く。どこまでも。
緑深い、その国でも。
血の赤に濡れた、その国でも。
悲しみの青に満ちた、その国でも。
きらきらと煌く、金色の国でも。
どこまでも、追いかけて行く。
君の名を、呼んで、どこまでも行く。
ああ。
ねえ、君は今、どこにいる?
このどこか寂しさに満ちた、
冷たいギンノクニの、どこにいるの?
- 最終更新日
- 2009/09/15
- 作品公開日
- 2009/05/19
- ページ数
- 完結 386ページ
- 文字数
- 261,074文字
- セルフレイティング
- 性描写
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作品コメント
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- 愛花
自分が生まれる前に、こんな素晴らしい作品があったなんて……中学生となった今、一番尊敬し、最高傑作と思っている切なく、美しい物語です。梅谷さんにたくさんの人々を描いて貰えて、彼らも喜んでいると良いなと思います。 千鶴子ちゃんを愛し、生き様も死に様も美しく、誰より仲間を重んじた護良様。護良様を愛し、最後まで諦めずに誇りを胸に生きた姫君、千鶴子ちゃん。姉を愛し、呉羽さんと過去の世界で生きる事を決めた大和君。雛鶴姫を愛し、やり直す事を選んだ秀才、真白君。そして忠誠を誓ってくれた東湖さんや左虎君達。ずっと大好きです。 二年ほど前から、護良様が大好きになり、「護良様と雛鶴姫の小説とか漫画ってないのかなぁ」と思い、探した時に見つけたの後この小説でした。一日で全て読み切り、漫画も即購入して泣きながら読み直した記憶が今も残っています。私の作っている小説でもすっごくおすすめしています。梅谷さんの他の本にも興味が出てきたので、文庫版キミノ名ヲ。以外にも今度買ってみようかなと思っています。 一ファンである私が言うのも生意気ですが、護良様と雛鶴姫を見つけてくださり、この小説を書いてくださり、本当にありがとうございます。 今度、鎌倉宮にキミノ名ヲ。を持っていって参拝しようかと思います。そして、もし辛くなったら時々ここに戻ってきて、希望を得させていただきます。これからも護良様と雛鶴姫の歴史を語り継いでいきます。このメッセージが梅谷さんに届く事を祈ります。私が一人の作家として成長できたのも梅谷さんのおかげです。これからのお互いに頑張りましょう!
- yu_yu
この作品と出会ったのは15歳のころでした。 ちょうど、鎌倉時代〜室町時代を習っていた頃だったと思います。 頭の片隅にずっといた作品でもあります。 大和が言っていた、教科書の1行にこんなに出来事が詰まっているという言葉にハッとさせられたことを10年経った今でも覚えています。 千鶴子が言っていた、過去は今でも進んでるという言葉も印象的でした。 それから、日本史だけでなく世界史の見方も変わりました。 授業や教科書、テストでは何百、何千の人が関わった事件や出来事、何十年もの出来事がたったの数行で終わっていることに対して疑問を持ち、この人たちは何を思って、何を願って、戦っていたのだろうか、過ごしていたのだろうかと考えるようにもなりました。 この作品のおかげで日本史に興味を持ち、今では立派な歴史好きです。笑 実家から近かったのもあり、高校生の頃、鎌倉宮にも行ってきました。 読み返していたら、また行きたくなってきました。 実家に帰る時に行こうかな。笑 10年経っても何年経ってもいつでも読みたくなる作品に出会えて本当に幸せです。 また5年後にでも読みたいな。 いまさらですが、こんなに素敵な素敵な作品をありがとうございます! また読ませて頂きますね。
- ゆう
学生の時に読んだこちらを 社会人6年目で思い出したかのように読み始めました。 大和ことはどーでも良いから〜と思うくらいに 大和を最後まで好きになれず残念ですが それぞれに正義があって とっても深い話でした。 また10年後にも読みたい