時光~Tokibikari~

作者時月

ファンタジーであり、歴史モノでもあります。
今回はかなりシリアスです。
両親を殺された少年が主人公です。
良かったら読んでみて下さい。


私は、あの夜、仇を打つはずだった。




あの、冷たい雨が降りしきる夜に。




しかし、私の計画は、思いがけない形で崩れた・・・・・・




私の周りを憎しみが包みこみ、私は周りが見えていなかった。憎しみが私の生きる理由であり、他に自分の生きる理由など無かった。




彼女は、そんな私を救う為に、私の前に舞い降りてきたのだろうか・・・・・・




そんな儚い幻想を抱き、私は、戸惑いながらも元の生活に戻ろうとしていた。




”あの夜、仇は死んだ”




そう、信じていた。




あの日、とある人物からあの一言を聞くまでは・・・・・・




大切な物を見失い、さまよえる私に、彼女は大切な物を私に取り戻してくれた。




私は、再び、戦う道に進む。今度は、大切な人と大切な物を守る為に。




例え、その道が・・・・・・

長く、険しい物だとしても・・・・・・。