桜の下で会いましょう【完】

作者日下奈緒

双子の兄・藤原咲哉に扮して宮中に参内することになった左大臣家の姫・依楼葉。ある花見の夜一日だけ女房になった依楼葉は公達と出会う。だがそれは時の帝・五条帝だった。


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待てといふに


散らでしとまる物ならば


なにを桜に


思ひまさまし



(待ってくれと言うのに対して、散らずに枝に留まるものであるならば、何物を桜の花以上に慕おうか)


古今和歌集 

詠み人知らず



2017.11.30 完結

2019.09.30 第1回ベリーズカフェファンタジー大賞・佳作受賞