僕は手の届かない歯がゆい気持ちを感じていた。会いたいと深いため息を漏らしては僕は現実と向き合う。
どうにもならないものにどうして僕は思考するのだろうか。その度に弱い心は彼女の事が好きなんだという幻覚を僕に見せた。
何にもならない事なのにバカな僕は会いたい気持ちを夜に浮かべた。
会いたいと何回も思った。
会いたいと何回も呟いた。
- 最終更新日
- 2016/01/24
- 作品公開日
- 2009/09/28
- ページ数
- 完結 6ページ
- 文字数
- 2,046文字
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作品コメント
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- 鳴神ハルコ
想いの重さ 6頁、作品自体は5頁、 といった少ない頁数の中で 主人公となる人物の想いの重さを 明確に図れている作品だと思いました。 明るく何かをいう作品ではなく、 一人のひとが一人の想い人に対する 一対一の物語。 でも、その想い人から返事が返ってくるというわけでもありません。 あくまで“想い”の話。 想って、会いたいと願って、期待して、 それでも届かないことはあって―… そこで覚える、切なさや苦しみといった感情。 それでも募る想い。 誰にでも会いたい人はあって、 その人に会いたい理由や境遇は 人それぞれだと思います。 それでもただ一点として揺るがないのが 「会いたい」 と。 それだけなんだ、 と実感できる、良い作品でした。 ありがとうございました。*^^*
- 雄輝
不思議 文章もとても綺麗で、 かと言って難しい言葉を使っているわけでもなく。 主人公の気持ちも誰もが想うことなのに、 凄く純粋で素敵なものに想えました。 不思議な作品でした。
- みぃ。
深く。 この作品を読んで、 深く考えさせられました。 私は、最近まで 遠距離で片思いの 大好きだった人がいて、 会いたいけど、会えない気持ち 本当によくわかりました。 会えないっていう現実を 誰よりも自分がわかってる。 だけど、 現実を理解すればするほど 会いたいって気持ちは 強くなっていってしまうんですよね。 わかる人にはわかる、 そんな作品だと思いました^^／
